ただの特訓場だったはずの空間は
最悪の空間に変わった
その場の誰もが大きく目を開き
見ている事しかできない
あの時の自分みたいに
みんなは出入口に足を運んだが
私は違った
相澤先生がそいつに攻撃をした
けど次の瞬間相澤先生のひじが崩れた落ちた
ッダ!!!
私は勢いよく崖を飛び降りそいつに蹴りを入れ
相澤先生のひじを治した
私は相澤先生を真っ直ぐ見つめて言った
あの時みたいに後悔しないように
あの悪夢が繰り返されないように…
相澤先生がさっき戦ってたのが雑用ヴィランだとするとさっき私が蹴りを入れたやつが主犯
新体操の柔軟性と空手でつけた瞬発力と技術で
なんとか攻撃をかわしながら戦った
バタンッ
変な生き物に顔面を叩きつけられていて
足が折れているのか立てずにいる
周りには赤い液体が流れ続けて…
そいつは凄い速さで奥の茂みにいた梅雨ちゃんの顔面を触ろうとした
相澤先生の個性で梅雨ちゃんは無事だったがまた顔を打ち付けられ
緑谷くんが拳を入れようとしたが変な生き物に遮られてしまった
この時なぜか思い出した
私のもう1つの個性
私は目をつぶり
手を力いっぱい合わせて
願った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!