第124話

2,999
2021/03/05 15:04
…ん

___ちゃん
麗日 お茶子
あなたちゃん!
あなた
ハッ、…お茶子、ちゃん
麗日 お茶子
めっちゃうなされてたよ?
それに凄い汗かいとるし
あなた
(やっぱり、あれは夢…)
体に何ヶ所か巻かれている包帯

治るわけがない
麗日 お茶子
大丈夫?
あなた
あ、うん!大丈夫
それより勝己と緑谷くん、…活真くんと真幌ちゃんは?
麗日 お茶子
みんな無事だから安心して!
あなた
そっか、良かった(ニコ)
麗日 お茶子
じ、じゃあお医者さん呼んでくるね
あなた
ありがとう(?)
一瞬お茶子ちゃんの目線がはずれた

いつも目を見て話してくれるお茶子ちゃんが

なぜか目線をそらした

けど、ソファーの前にあった鏡を見て悟った

自分でも自分じゃないかと思うくらい動揺した
医者
天三野さん
麗日 お茶子
あなたちゃん…、
医者
目に当たった傷がなんらかの炎症で色が変わったものと思われます
オッドアイのように綺麗に色が別れてるわけでもなく

ただ左の瞳の下側がグラデーションのように青く染まっていた
医者
視界は見えずらくなってはいませんか?
あなた
…大丈夫です
医者
なら問題はないでしょう
ただ色の変化を受け入れられないかもしれませんが、それは〝治りません〟
あなた
っ、……
医者
では僕は失礼します
麗日 お茶子
ありがとうございました
     ________〝治らない〟________
あなた
お茶子ちゃん…
麗日 お茶子
どうしたn
あなた
私の目、怖い?
必死に口角を上げた

医者は嘘をつかないから、残酷で悲しくなる

お母さんの時もそうだったのに

毎日が楽しくて楽しくて

ヒーローの本質を忘れてしまう

いざって時に動けないんじゃヒーローは務まらない

個性に頼ってちゃヒーローは務まらない

自主練の日に相澤先生の言っていたことがやっと分かった

あの時私は、間に合わないんじゃなくて

諦めたんだ

これはきっとあの時諦めた罰だ

さっきの夢も…
あなた
ごめん、ちょっと出るね
麗日 お茶子
あなたちゃ、!
「バタン______________」

左目をおさえながら外に出ようと廊下を走った
けど、
爆豪 勝己
んな時間にどこ行く気だ
                    捕まった

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