第3話

電車に乗ってから……
343
2020/08/10 00:32
芦戸三奈
ここから、電車で20分のところなんだけど~
麗日お茶子
結構距離あるんやねぇ
電車に乗ってから……
_______________________
スゥッ
あなた

ん?

あなた

((なんかお尻に……))チラッ
へっ……(;゜Д゜)

電車には人が結構いて、満員とまでは行かないけど、私たちは立っていた……

そしたらまさかのことに、痴漢にあってしまった……
助けを求めようと思って、隣に立っている焦凍の手をギュッと握る……
轟焦凍
/////////
あなた

((ごめんよ。焦凍。照れてる場合じゃないんだよ……。))

どうすれば気付くんだと思って一生懸命考える……アイコンタクト?いや、付き合ってるって言っても、1日しか経ってない。どうすればいい?焦凍助けてッ……
私は焦凍の手を軽くグイッと引く。焦凍に口パクで助けて。と言う。これで気付いてくれたのだろうか……焦凍は目を見開いている。
焦凍の顔を見ていたら、血管が浮き出てきた。



相当怒ってるみたい。ありがと。そこまで思っててくれて……
轟焦凍
おい!お前!
芦戸三奈
轟?どうした急に?
焦凍は男の胸ぐらをつかんで、怒鳴った。
男
わ、悪かったって!もう近寄らないから!
轟焦凍
いや、お前には警察へ行ってもらうッ
轟焦凍
人の女に手ぇ出して……許すとでも思ってんのかよ!
あなた

しょ、焦凍……/////?

轟焦凍
焦凍は最初はハテナ状態だったけど、みるみると、顔を赤らめている。それがめちゃ可愛い。
あなた

そんな風に言ってくれて嬉しいけど……みんなの前はちょっと恥ずかしいよ……////?

轟焦凍
わ、わりぃ
芦戸三奈
まさか!痴漢!?ごめん近くにいたのに気付かなくて!
麗日お茶子
うちもごめんあなたちゃんッ
あなた

全然いいよ!焦凍が助けてくれたし!

今、私は結構、機嫌がいい。結構っていうかめちゃくちゃいい。
だってカレカノになって、1日しか経ってない彼氏。焦凍がさっそく彼氏らしいことしてくれた。言ってくれたから。それがすごく嬉しい。私も早く彼女らしいことしてあげたいんだけど、何すればいいかわかんないや←ん?
轟焦凍
ていうか、こいつどうする……?
芦戸三奈
いや、やっぱ警察っしょ
麗日お茶子
だよだよ!だって!この、美人のあなたちゃんに手出したんだから!
あなた

いや、そこまで美人出はないんだけど………
放っておくとまたこんなこと、するよね。女の人の嫌なとこ触って……

あなた

言うね。私。あんた、言っとくけど、




キモい。わかってる?

轟焦凍
次の駅で駅員呼ぶか。
芦戸三奈
うん!そうしよ!
次の駅……
駅員
駅員
どうしました?
麗日お茶子
えっと、この子が痴漢にあって……
駅員
駅員
あなたお名前は?
あなた

えっと白浜あなたです。

駅員
駅員
白浜さん犯人の特徴とか……
麗日お茶子
そ、それがぁ
轟焦凍
こいつです。
男
…………
駅員
駅員
わかりました。ありがとうございます。
そして男は連れていかれた。
芦戸三奈
あ、ここで降りるよー
そして、私たちは降りた。このあとあんなことが起きるだなんて誰も想像せずに。

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