第5話

私の話
705
2021/05/16 13:00
あなた
記憶は、曖昧なのですが
あなた
大体、信じられないと思いますし
あなた
私は、国ではありません。
ロマーノ
そりゃそうじゃないのか?
あなたなんて国、聞いた事ねーぞ
イタリア
俺もないよ?
あなた
まあでも、人間でもないんです
ドイツ
どういうことだ?
あなた
すみません。分からないんです
あなた
ここに来るまで、覚えていることは、全て話そうと思うので………
イタリア
無理しなくてもいいからね?
少し辛そうな顔してるよ?
あなた
大丈夫です。私は。
あなた
実は、ここに来るに至った経緯は覚えているのですが、その前に内をしていたのか、全く覚えていないのです。
あなた
ただし、なにかの衝撃で、この世ではないどこかへ行ってしまったのです。
あなた
元いた方は、あかるく、安心感がありました。でも、進まなければならない方は、逆であることは、何故か分かっていました。
あなた
暗い方へと歩き続け、次第に前が明るくなってきました。
あなた
そこには、とても強そうな、大きな方がおられました。
ロマーノ
それって
あなた
ローマ帝国さんです
イタリア
じいちゃん?!
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ローマ帝国
誰だ?
あなた
あなたと申します
ローマ帝国
ん?ここは滅んだ国にしか来れねーはずだぞ?
なんでここにいるんだ?
あなた
確かに国ではないのですが…
人間でもないんです。
ローマ帝国
???
あなた
来るべきところを間違えたのでしょうか?
ローマ帝国
じゃあ帰ればいいじゃねえか!
あなた
は?
ローマ帝国
しなねえんだったら!しなねえ奴らと一緒に生きていくっていうのはどうだ?
ローマ帝国
あっちの大きい道を通ってけ!
あなた
は、はい。
ローマ帝国
ベッラには特別だ。
どこかの国の住んでるとこの前に出るようにしといてやるよ。もしそこがイタリアならラッキーだ。俺の孫がいる。
ローマ帝国
まぁイタリアじゃなくても、後でイタリアに向かったらいい
あなた
分かりました。長い道のりですね
ローマ帝国
孫ふたりに言っておいてくれ!
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あなた
「お前達は、俺の可愛い可愛い孫で、今すぐにでも会いたいけど、絶対こっちには来るなよ。お前達は、2人でイタリアなんだ」

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