第47話

#107 頼れよ
348
2019/09/19 09:18
私は、樹から逃げるように、
さっきは楽屋を出てきてしまったー



忘れる、
わすれる


樹との思い出は全部ー


じゃないと、諦められないー



嫌いなるつもりで…




マネージャーも辞めようかなって




一瞬思ったー





でも、私をマネージャーに



戻してくれたみんなの熱量を思い出すと、



そんな無責任なことは出来なくてー





今回だって、私が彼氏がいるって、



言った軽い一言が、きっかけになってるー







仕事は、仕事ー



プライベートはプライベートで、




きちんとやっていかないとねー




そう自分に言い聞かせてー





再び楽屋へ向かい、みんなに声をかけたー


you
もうそろそろ稽古始まるよ^_^
京本大我
はい(^^)


予定通りに稽古が終わり、雑誌の撮影に向かうー


森本慎太郎
お昼みんなでどこかで食べよう!
松村北斗
時間もあるから、いいんじゃない?
京本大我
あなたちゃんも一緒に行こう^_^
you
うん^_^
私たちは移動の道中でお昼ご飯を食べて、
雑誌の撮影に行ったー


1人ずつ、撮影中、
北斗くんが私に話しかけてきたー




松村北斗
あなたちゃん!
今日俺の家来ない?
気分転換にさ(^^)
you
…そうだね!
あんまり外に出かけたい
気分じゃないけど…
松村北斗
じゃあ、待ってる(^^)


きっとみんな気づいてるんだろうな…
私と樹のこと!



心配してくれると、逆に辛いんだけどな…



撮影が終わり、みんなが帰ろうとしたときー



ジェシー
あなたちゃん、
明日勉強会の予定だったけど、
大丈夫?
you
うん!
そのつもりでいるよ(^^)
ゆーごくんは仕事があるから、
遅れてくるんだよね?
高地優吾
そうなんだ!
ちょっと遅れるとは思うけど、
行くから(^^)
you
わかった^_^
待ってるね!
みんなは帰って行き、
私は北斗くんの家に行ったー




ピンポーン




松村北斗
どうぞー!
you
お邪魔します(^^)
  

久々の北斗くんの家に落ち着く私ー


松村北斗
もう、ご飯出来るから!
利き手痛めてると大変だよね(・・;)
you
そうだね(T ^ T)
久々に北斗くんのご飯食べれるとか
嬉しい♡
家に来るのも、
家出してたとき以来だからね!
松村北斗
はい、出来たよ^_^
you
料理出来るっていいなぁ(^^)
松村北斗
そんなことないよ!
あなたちゃんの料理には
敵わないよ(^^)


そんなこと話しながら、
私たちはご飯を食べたー


北斗くんはわかってるのか、
樹の話は全くしないし、
ただ平凡な会話だけ…



you
美味しかった^_^
ごちそうさまでした!
お皿を片付けて、私は重い口を開いたー



you
北斗くんのことだから、
気づいてると思うけど、
私、樹とはもう別れた…
松村北斗
なんとなくそうかなって
思ってた!
ずっとつけてたペアリングも
外してたから…
you
うん…
これ以上
樹に迷惑かけれないなって…
松村北斗
迷惑?
you
だって樹突き落とされそうになって、
最悪の場合…
怪我じゃ済まなかったんだよ(´;ω;`)
そんなことになってたら、
みんなにも、
樹のこと応援してるファンの子にも
合わせる顔がないよ(T ^ T)
松村北斗
…なんで、あなたちゃんは、
悪い方向にばっかり考えるの?
あーぁ、もう今日は
あなたちゃんのこと
励ますつもりだったけど、
はっきり言う!

深いため息とともに、
北斗くんはそう話したー


松村北斗
俺もさ、悪い方に考えがちだけど、
前にお兄ちゃんみたいって
あなたちゃんが言ってたのを受けて、
第2のお兄ちゃんとして言うけど、
今回のことで苦しんでるの
あなたちゃんだけじゃないから!
松村北斗
樹がだけじゃなくて、
俺もみんなも、
それから滝沢くんも
傷ついてるよ?
1人で抱え込むんじゃなくて、
相談したの、樹に?
樹の気持ち聞いたの?
you
松村北斗
俺は樹と話してないけど、
それ言われた時の樹
かなりショックだったと思う…
あなたちゃんのこと守れなかった
上に、なんの相談もなしに、
別れようって言われて…



私は何も言えなかった…
北斗くんが言ってることが正論だってことは、
私もわかってるわけで…
松村北斗
あー、もう言いたいこと
まとまらないけど、
頼れよ、俺らのこと
樹のこと!!
you
わかってるよ…
でも、気持ち整理させて…


私はそれ以上言わなかったー


北斗くんも私の様子を見て、
それ以上は、このことについて言わなかったー


you
私はもう帰るね(^^)
また明日!
松村北斗
うん…
さよなら!



私はそのまま帰っていったー


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