第42話

#102 気配
371
2019/09/16 14:07

加藤さんが辞めてから、一週間が経ったー


それから、ほとんど休みもなく、
毎日忙しい日々を過ごしていたー


今日は樹の撮影に朝から向かい、
その後、ライブの打ち合わせだったー


この一週間で車を買ったので、
移動は車ですることが増えたー


撮影が終わり、移動中の車内ー



田中樹
今日、久々に俺の家に来るんだよな^_^
you
うん!
ずっと行ってなかったから、
2週間ぶりぐらいだね^_^
手首も治ったし(^^)
田中樹
あいついなくなって、
仕事ほとんど休みなかったし、
明日はみんなオフだから、
あなたもゆっくり出来るな(^^)
you
うん!
明日は、どこも行かないでゆっくり
しようね(^^)
田中樹
そうだな^_^
家で何する?
you
ただ樹と一緒にいたいな^_^
田中樹
うん…
you
あ、そういえば、
ペンちゃん元気?
田中樹
元気も何も、抱き枕だからね^_^笑
you
そうだね(^^)笑
今度、しょっぴーとご飯行きたい(^^)
田中樹
なんで?
you
行きたいから!笑
田中樹
じゃあ来週の稽古終わりでも行く?
you
うん(^^)
田中樹
じゃあ連絡しておく(^-^)
you
撮影時間押したから、
着くのギリギリだね(´;ω;`)
コンビニで何か買って行こう!
田中樹
そうだな^_^
コンビニに寄って、そのまま事務所に向かったー


樹は、車内でおにぎりを食べているー


田中樹
あなたは、食べないの?
you
私は後でいい(^^)


事務所に着き、エレベーターで登ろうとすると、
エレベーターは工事中になってて使えなかったー
you
こんな時間に点検って珍しくない?
田中樹
確かに!
you
でも仕方ないから、
階段で上がろうか(´;ω;`)
田中樹
何階だっけ?
you
4階だよ(^^)
私たちは、4階まで上がりきるー

you
疲れたね(>_<)
田中樹
しんどいな…
音はしないのに、人の気配だけ感じるー


you
後ろ誰かいた?
田中樹
いないと思うけど…
2人であたりを見渡し、
登ってきた階段の方を振り向いた時ー


樹の後ろに人影が見え、
誰かが樹を押そうとしてるのを感じたー



you
樹、危ない!!


私は樹のことを横に押したー



その瞬間、




ドン、ドン、ドン…



大きな音がしたー




樹     sideー



あなたが不気味に思って周りを見渡しているー
俺も、気味悪く感じて、周りを見渡すー





you
樹、危ない!!
その声に反応した時には、
あなたに壁側に押されて、



ドン、ドン、ドン…









気づくと、あなたが階段から突き落とされていたー



後ろを見ると、見覚えのある男がいて、
でも、突き落とされたあなたの方へ俺は
急いで階段を降りて駆け寄っていったー


田中樹
あなた、あなた…


何度呼んでも返事はないー


大きな音がしたのに気づいた
メンバーが駆け寄ってきて…



気が動転して、その時のことはよく覚えてかったが、ひたすらあなたのことを呼んでいたー



滝沢くんが事務所にいたので、
あなたは、病院に連れていかれたー


突き落とした犯人は、
ジェシーと髙地に取り押されられて、
警察に連れていかれたー


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