🐰「っ!!」
家を出る前にパソコンを取りに行かせてくれと階段へと向かうじんたんの手を咄嗟に強い力で掴んでしまった
🐴「あ、ごめ、」
🐰「いや、大丈夫だよ、?」
じんたんの戸惑ったような悲しそうな顔に切なくなる。
翔「、、早くパソコン取りに行っといで、」
🐰「あ、うん、」
じんたんが2階に上がったのを確認してからしばらくの沈黙の後翔くんが俺の方を睨みつけ沈黙を破った。
翔「、、さっきからなんなんですか?前から思ってたんですけどめっちゃ邪魔しようとしてきてません?恋愛ぐらい好きにさせてあげろよ。相方だから、ってそんなに何でもかんでも踏み込んでいいもんなんすか?笑自分勝手にじんとの関係切って泣かせて、ふざけんのも大概にしろよ。それにあんた好きな人?いるんですよね?ならそうゆう態度良くないと思いますよ?じんにも、その好きな人ってのにも、」
、、もっともな事を言われ言葉につまる、
翔「あ!じん!準備できた?いこっか!!」
準備を済ませた様子のじんたんが降りてきた
このまま見送ってしまっていいのか、そう思った。
でも俺には引き止める資格も力も無い。
それに、好きな子のことだってある。
翔「じゃ、今日多分じんのこと抱くんで、明日の撮影気ぃ使ってあげてくださいね?」
翔くんが俺にだけ聴こえるよう声を潜めて言ってきた。
── ── ── ──
「てお、く、いっちゃ、、!!」
──
「すき、、もっと、ッ」
──
「ね、今日えっちしたい、」
──
「顔、みえないのやだ、ッ」
── ── ── ──
その言葉で俺の腕の中で可愛らしく鳴くじんたんがフラッシュバックした。
🐴「まって、じんたん!!」
あんな姿俺以外のやつに見せたくない、触らせたくない、勝手だと思うけれどそう思った。
🐴「ごめん、じんたん、今日だけでいいから行かないで、。」
俺は惨めにじんたんに泣きついた。
かっこ悪いけど優しいじんたんは俺の涙で止まってくれると思ったから。
🐰「え、どしたの?!テオくん、?」
翔「、、はあぁぁぁぁ!じん!!待ってるから!終わったらここ来て!!」
そう言ってホテルのパンフレットをじんたんに渡した翔くんは足早に車に乗り去っていった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。