side|岸
クラスの人気者 兼 幼馴染のあなた 。
俺はそんなあなたに恋してる
でも 、なかなか気持ちを伝えられない 。
そんな自分が嫌いで仕方ない
『 おーいあなた! 』
「 おぉ!優太! 」
「 今日迎えきてくれてありがとね 」
『 ぜーんぜん むしろ行きたかったから 』
「 ふふ 笑 」
その眩しい笑顔がまた 、俺の心を痛めつける
可愛いのは山々なのに 、素直になれない自分が嫌いで
心が痛くなる 。
いつか誰かに取られるんじゃないかって不安になる
そんなことばっかり考えていて 、夜もちゃんと眠れない
「 優太?どうかしたの … ?? 」
『 あ 、え 、なんもない 笑 』
「 そっか 」
そうやって 、心配してくれるあなたの優しさ
それもが俺の心を痛めつける
いつになったら素直になれるのか
「 あ 、そうだ!
今日のお昼一緒に食べない? 」
『 え 、いいの ?? 』
「 うん!なんか今日は1人だからさー 」
『 食べよ食べよ!! 』
「 やった〜!!楽しみ! 」
『 俺も 』
あなたとのお昼 ! ?
最高かよ 笑
そんなことを考えていたら 、学校に着いた
「 じゃあ 、お昼ね!! 」
『 おう!じゃーな~ 』
クラスへ行き席に着く
今日も先生が教室へ来て 、ホームルームを終わらせ、授業が開始する
いつものルーティーン
授業中も 、あなたとのお昼を想像して集中できなかった
集中しろよ!って話だけどな 笑
なんだかんだでお昼
『 あなたのクラス行くか 』
そんなことしなくても 、あなたが教室の前で待っててくれた
「 優太!!よっ! 」
『 来てくれたの!? 』
「 私の方が授業早く終わったからね! 」
『 ありがと 』
「 ぜーんぜん! 」
優しい 、優しすぎるんだよ
もう 、素直になってもいいですか 、?
「 じゃあ食べよっか 」
『 だな 』
「 あ 、そのタコさんウインナー美味しそ 」
『 食べる?笑 』
「 いいの ! ? 」
『 いいよ 笑 』
「 やった!いただきまーす! 」
そう無邪気に食べるあなたが愛おしくて
つい言ってしまった
『 おれさ 、好きなんだよね 』
「 … へ 、? 」
『 … あ 、いや 、あのーウインナーね 笑 』
「 あーウインナーね!笑 」
『 そうそう 笑 』
やっぱり言えない
言えないんだ
俺は意気地なし
“ あなたが好きです ”って言葉さえも言えない
弱い男なんだ 。
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切ない感じ描いてみました!
あの 、ファンマを変えました!
「 🏴💍👑 」です!
つけて頂けると嬉しいです💖
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。