side|永瀬
優太があなたちゃんの元へ行ってから 、10分ぐらい経った 。
まだかな〜って思ってたその時
岸「 … 」
優太が無言で帰ってきた 。
俯いてるから 、表情が読めない
『 … どうやった 、? 』
岸「 … ダメだったわ 。」
『 そ 、そっか 』
ダメだった ! ?
あの優太が ! ?
岸「 やっぱり俺じゃダメなんだよな 泣 」
『 優太 … 。』
岸「 あなたちゃん 、彼氏いるらしい 」
『 あんなに可愛いきゃ 、彼氏もいるか 。』
岸「 はぁ 、失恋って悲しいな 。」
その気持ち 、俺も充分わかる 。
やって 、さっきしたばっかやし
『 その気持ちわかる 。』
岸「 …え? 」
『 失恋は悲しい 』
岸「 失恋したことあんの … ?? 」
『 さっきしたばっかやし 』
岸「 あなたちゃん? 」
あまりにも鈍感な優太
どうすれば気づいてくれるん ?
いっそのこと 、全部喋るか 。
『 お前だわ 』
岸「 … ん? 」
『 お前のこと好きなんだわ 』
岸「 …お 、れ? 」
『 おん 。』
岸「 友達としてだろ?笑 」
『 ちゃう 。恋愛感情的に 』
『 優太 、ずっと好きでした 。
俺でもいいですか … ? 』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。