第33話

内村颯太 × クラス最下位
1,814
2021/01/04 15:59
side|あなたの名字






















今年もまた 、あのテストの週が来た 。
うわーーーーーー 最悪!!!!
私 、いっつもテストの点数悪くて
この前なんて 学年最下位だったんだよ ?
もう死んだよねその日は (
お母さんには怒られるし 先生には馬鹿にされるし
まじで最悪



















先生「 えーーと 、今回のテストは
来年の大学受験にも繋がります 。
ちゃんと勉強するように 。さようなら 」


生徒「 さようなら ~~ 」



















まぁ 、頑張るしかないな !
って思いながら 、教科書を鞄にしまって帰ろうと思った 。
その時 … 



















『 あれ ? 自転車の鍵がない!! 』



















なんでないの ! ?
さっきまで指で振り回してたのに(






















? 「 これじゃないですかー ? 笑 」


『 あ 、それ!!
ありがとね!内村くん!! 』


内村「 はは 笑
俺が取っただけだけど?笑 」


『 ん ? 』


内村「 まだ帰らせないよ 笑 」


『 え ? 』


内村「 あなたちゃん 、この前のテスト学年最下位だったでしょ?笑
だから俺が1番にしてあげるよ 。
あ 、違うわ 。1番は俺だ 笑 」





















こいつ 、何言ってんだ ?(((


























『 君は何言ってるの ? 』


内村「 だーかーらー!
俺が勉強教えてあげるの!!
それで点数アップさせてあげるの!! 」


『 えぇ 、いいですいいです 』


内村「 いいから!!図書室行くよ 」


『 やぁだ!!行かないもん! 』


内村「 幼稚園児かよ 笑
あ 、低脳だから幼稚園児って言葉が
1番あってるか 笑 」


『 はぁ ?  なんだとお前 』


内村「 俺は本当のことを言ったまで 」


内村「 いいから行くぞ! 」



















渋々行ってあげましたよ!優しいから(
それにしてもなんなんでしょうねあの態度
頭いいからってムカつく ( )












内村「 えーーとここはこうして … 」


『 え 、これは? 』


内村「 こんなのもわかんねぇの?笑
やっば 」


『 は?早く教えろ 』


内村「 はい 」




























まぁ 、なんだかんだ言って頭いいことには変わりないんだな
そこがまたムカつく(









それから30分ぐらい勉強して
帰ることにした 。









暗い帰り道 。
男の子と2人で帰ることなんて滅多にないから
少しドキドキしてる自分がいる 。















いや、こんな奴になんでドキドキしてるんだ!
しっかりしろあなた!
自分にそう言い聞かせた 。




























内村「 じゃ 、ここ家だから 。」


『 あ 、じゃあね 』


内村「 明日プリント持ってくからな 笑 」


『 はぁ?いいです 』



















さよならを言って 、自分の家に帰った












[ 翌日 ]













内村「 よっ!あなた  」


『 うーーわまた来たよ 』


内村「 はいこれ 。
俺が考えてあげたんだからちゃんとやれよ?
期限は今日帰るまで 」


『 げっ 、めっちゃあるやん 』


内村「 そんぐらいしないとダメじゃん 」


『 はぁ 、めんどくせー 』


内村「 もういいから早くやれ!笑 」



















その日から 毎日プリント渡されたよ 笑
でも おかげで着々と点数も上がっていった
少しムカつくけど
内村くん 、結構いい人だなって思うことも
あるっちゃあるけど 、ないっちゃない( ツンデレ発揮 )


















そして 、テスト当日
なんと!!
全ての教科が点数上がりました!!
やばくね?私
そしてそして!!!!!
学年の順位
















見事



























2位でした !!!!!!!!!!!
まさか 、、、私がって思いました 。



















先生「 あなたの名字!すごいじゃないか! 」


『 ありがとうございます! 』


先生「 今日は解散 」























みんなそれぞれ散っていき 
教室には私と内村くんのみ



















内村「 よくやったじゃん 」


『 うん!!内村くんには負けちゃったけど 』


内村「 俺に勝つのはまだ早いな 」


『 なにそれムカつく 』


内村「 ふっ 笑  で 、最後のプリント 」


『 え!まだあるの !?!? 』



















でも 、なんだか少し嬉しかった 。
あれほど嫌だったプリント
内村くんのおかげで好きになった 。
いや 、プリントが好きなわけじゃない






















内村くんのことが好きなんだ 。














内村「 これ 、最後のプリント
期限は … 明日まで 。」


『 うん 』













そう言って渡された紙には 
15文字の文




















“ 俺の彼女になるつもりはあるか?”





















『 … え 、! 』



















目の前には 夕日に遠ざかっていく
内村くんの姿があった 。
私は叫んだ
































































『 あったりまえじゃん!バカ!!! 』



















勉強はできるけど
恋は不器用

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