第40話

黒田光輝 × 電車で出会ったあの子
1,625
2021/01/05 15:06
side|黒田






















電車の中で 、毎日見かけて思い続けてきた君 。
いつも 、俺の乗る駅の後の駅で乗ってくる君
イヤホンで音楽を聴きながら乗ってくる 。
ギターを背負ってるから 、軽音部?









もっと会いたいなんて不思議だ 。
きっと俺は声をかけられないのに 









俺がずっと見つめていると 、たまに目が合う









『 あっ 、、/// 』


あなた「 ふふ 、笑 」









にこっと微笑む君が 、愛おしい 。









電車の窓 、手鏡がわりに
春の制服そっとチェックして
腕に巻いてた 、真っ黒なヘアゴムで
ポニーテールに髪を束ねた 。









『 可愛い … /// 』









君のその仕草に萌えちゃって
あっという間に虜になったよ 
静電気みたいにほんの一瞬で









ビリビリしたよ









何もなかったようにさりげなく
遠い場所から見守っていよう
そんな思いさえ気づいていない君 。
余計に君を









抱きしめたくなった 。









そうさ 、あの日から
ずっと気になって
君のことで頭がいっぱいなんだ 。
夜が来ても 、なかなか眠れないんだよ 。









電車の中に紛れ込んできた
モンシロチョウが肩に止まった時
君は両手でそっと捕まえて
開けた窓から逃がしてあげた 。









『 好きだよ … /// 』









僕にできることはなんでもするよ 。
君のためならなんでもできる!
真っ白な心汚れないように、守ってあげたい。
僕にできないこともなんとかするよ 。
言ってくれたら力になるのに …
叶わぬ願いの独り言さ 
好きというのは 、反射神経 。









そんなことでキュンとするの?
君に笑われちゃうね 、笑
思いがけないタイミングで
ときめいたこの感情
息が止まる … 。









きっと言ってみたってピンとこないさ
僕が勝手にキュンとしただけ
こうやって人は恋に落ちるのか 
始まる瞬間 …









『 あの 、 』


あなた「 はい ? 」


『 ずっと好きでした … 』





















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