第43話

那須雄登 × イヤホン
1,677
2021/01/05 15:13
side|あなたの名字























いつも聞いてる音楽をかけて登校する 。
今日も新しい日々が始まる 。
申し遅れました !
あなたで 〜 す 。
今イヤホンで曲聴きながら登校してます!



















すると後ろから肩を叩かれた 。



















『 え 、ちょ 、取らないでよっ!! 』


?「 へぇ 〜 こんな曲聴いてんだ 」


『 なに?なんか悪い?茄子の煮浸し 』←


那須「 いや 、茄子じゃねぇわ w 」


『 知るか!!!! 』






















私はまた 、イヤホンを耳につける 。



















てかさ 、なんで那須イヤホン取るの!?
私が聴いてる曲聴かれちゃったじゃん …
那須にだけは聴かれたくなかったのに … 。



















教室に入ると那須が猛スピードで
私の席に来た 。



















那須「 ねぇねぇあなた 」


『 なに?勝手にイヤホン取らないでよ … 』


那須「 ごめんごめん 、笑 
え 、もしかしてあなた好きな人いるの? 」


『 は 、え 、なんで!?!?!? 』


那須「 え だって恋愛ソング聴いてたから 」



















そう 。
私が聴いてたのは恋愛の歌 。
そして 私の好きな人は 那須 。
これだから 聴かれたくなかった 



















『 べ 、別に好きな人いたって良くない? 』


那須「 … まぁ 、そうだけどさ 、」


『 なにふてくされてんのさ 笑 』


那須「 別にふてくされてねぇし 」



















なぜかふてくされてる那須 。
なんか 可愛いなと思ってしまう 。



















那須「 え 、好きな人ってどんな人なの? 」


『 は?なんで言わなきゃいけないの? 』


那須「 気になるじゃん 」


『 … 言いたくない 。』


那須「 なんでよー 」


『 那須は?好きな人いんの? 』



















聞きたくなかったけど
なんか 聞かなきゃ落ち着かなかった 。



















那須「 … いるよ? 」


『 そ 、そっか そうだよね!!笑 』



















やっぱり那須も好きな人いるんだ …
冷静を装ったけど 、心の中ではすごく落ち込んでる
自分で聞いといて落ち込むとか 、ダサ .









































とある日の夕方 。
1人で部活から帰る準備をしていた 。



















『 かーえろ!!! 』



















1人で駅の改札を通り 電車を待っていた
すると …



















『 あ 、那須じゃん 』


那須「 あなたじゃん!笑 」



















茄子がいた 。←
なんか曲聴いてる?
私は あの日のお返しにイヤホンを取ってやった



















『 もーらい! 』


那須「 おい!取んなよ!! 」


『 もう取ったもんね 〜 』



















イヤホンを耳に当ててみる 。
すると …



















《 君が好きだ 》



















と 、流れてきた 。
一瞬 、胸が弾けた
どくどく鳴る鼓動を隠すように
音楽が聞こえてくる 。



















『 え 、これって … //// 』


那須「 … あなたが好きだ !!!!! 」



















私と那須は夕焼けに照らされて
一本の赤い糸 、いや 、一本のイヤホンで繋がれた 。



















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