第6話

志麻センの嫉妬⑥
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2019/12/04 16:18
センラside


志麻くんから思いもよらんことが聞こえた気がした。
え?なんやて?もう1回言って欲しい。
えっと、勘違いメールに嫉妬してわざと俺の昼休憩に連絡せんかったってこと?

なんやそれ。めっちゃ可愛ええやん…!!
センラ
…ぶっははははははは!!!!し、志麻くんwそない面白いこと言わんとってやwおれ、俺への嫌がらせが可愛すぎん?w
まさか笑われる上に可愛いとか言われるわけないと思ってたのか、すごいキョトンとした顔をしている。
志麻
え…?
センラ
し、志麻くん口開いてるw
アホみたいになってるでぇw
志麻
そ、そんなん言ってる場合じゃないって!なんでセンラ笑ってるん?!
センラ
や、だって志麻くんw顔がw
イケメンが台無しやでw
志麻
もぉぉぉぉ!!!
はぁ〜…もう呆れたわ。
あんなんで悩んでたんが馬鹿らしい笑
センラ
はぁ〜w
志麻くん俺のスマホに嫉妬してたんやな。意外と愛重めなん?
志麻
嫌いになった?この際やから言うけど
俺以外の人に笑いかけるのも、俺以外と話すのも連絡取るのも、俺以外の誰かの作ったものも食べて欲しくないし、匂いも付けて欲しくない!!
やから俺は朝も昼も夜も、毎日毎日ご飯作ってきたし、俺と同じ香水も付けた!!
香水は知らんかったやろ…?
志麻くんは半ば絶叫したように言った。

ごめんな志麻くん…気づいてやれんくて…


泣き叫ぶ志麻くんにかける言葉は決まってる。
センラ
志麻くん。よー聞いてな…?
俺実は志麻くんが俺のスーツに香水付けてんの知っててん。洗濯して乾かしたあと、バレへんようにほんまの微量だけ吹きかけてんの、俺実は知ってんねん。
そんでその匂い嗅いで嬉しそうな顔してる志麻くんもちゃんと知ってる。
俺だって志麻くんにしてることあんねんで?
志麻
え、いつ?!いつから知ってたん?!
てか俺にしてることって?
センラ
さっき志麻くんのご飯のことを書き留めてるって言ったやん?
それだけやなくて志麻くんの寝顔毎朝撮っててん。さすがにキモいと思う?笑
志麻
え、でもお前より俺の方が起きるん早いのにどうやって?
センラ
あれな、二度寝してんねん。
志麻くんにバレんように早めに起きて写真撮って、もう一回寝る。
俺と同棲してから1回も欠かしたことない。
アルバムも作ったし!見る?
志麻
み、見たくない…///
俺ら2人とも愛重めなんやな。
ずっとセンラから離れたくない。


今夜は俺から離れたあかんで…?
センラ
離れへんよ。ずっと。
離れられる気がせーへん。
今夜、志麻くん寝れると思わんとってな?志麻くんの可愛い顔いっぱい撮るから。

いつもより乱れて…?
____にしっ

同時に微笑むと、モヤモヤした気持ちなんていつの間にか消えていて、それと同時に心が暖かくなったような気がした。



そして今夜、俺らは激しく愛し合う。
作者から

今回は「志麻センの嫉妬」というタイトルで、
お互いに嫉妬し合うというお話でした!
嫉妬深いのっていいですよね…。
上手く表現できていましたでしょうか…?


作者は(市内じゃないけど一応)京都府の人間なので、センラさんの京都弁が意外と書きやすいです。
逆に志麻くんわかんない!
高知一回行ったことあるけどわかんない!
拙い文ですが読んで頂きありがとうございました!!

次回はお風呂シーンに突入です。
えちえちなシーンがあるかも…?!

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