志麻side
俺が悪かった。
俺がちゃんと怒らず普通に聞けばいいだけだった。
俺が早とちりで疑うことしかできない最低な人間だってことが露見した。
こんなんセンラに見られたくない…。
俺は…俺は…!!
結局俺の勘違いだったことがわかり、放心状態でしばらく俯いていた。
机にはポタポタと何かが零れた。
無意識に涙が出てきていた。
センラが必死に慰めてくれてるのに、
どんだけ自分に泣くな泣くなと言い聞かせても涙が止まる気配はない。
どころか酷くなっているような…
少し泣き止んだ俺に、なんとか和ませようと昼休憩のことを話すセンラ。
でもこれが逆効果だってことをこいつは知らない。
不思議そうに驚くセンラ。
まるで心当たりがないと言った顔だ。
数回深呼吸して気持ちを落ち着けてから
告白をする。
俺、実は____
数秒の沈黙の後センラが口にしたのは____
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。