プリ小説

第3話

。・゚・3・゚・。
二宮和也
あなた別れたくなったら言ってね
3日ぶりの電話先の二宮はかなり疲れた様子で、言葉も少なかった。
そしてどこか自暴自棄に吐き捨てられた言葉。
二宮に別れたいと言われた訳ではない。
もしあなたが別れたくなったら、そう言って欲しい。
それだけ。
けれどもそれは二宮が『あなたが別れたいと思う』可能性があると思っていて、そしてその場面に直面したら別れてもいいと思っているということだ。

みくびられた。
私も。
私の、気持ちも
あなた
……どういうこと?
自分でも驚くくらいの低い声が出た。
一瞬、電話の向こうの二宮が怯む気配がする。
二宮和也
だから,あなたが俺についてこれないって思ったら言ってってこと
こんな弱気な発言をする二宮は初めてだった。
普段は飄々としていて、仕事は仕事で頑張るけれども、それをプライベートまで引きずらない。
器用な人だという印象。

その二宮がこんな発言をするのだから、きっと何かあったのだろう。
撮影が思うように進まないのかもしれない。
誰かに心無いことを言われてしまったのかもしれない。

きっと、彼の心が傷付いている。

それは分かっているけれども。
二宮と付き合うにあたり、あなたはいくつかの覚悟を決めた。
相手は芸能人。アイドル。
しかもそんじょそこらのアイドルじゃない。
スーパーアイドルだ。
外で堂々と歩くなんてもちろん、付き合っていることを誰にも言えないし、連絡だって出来ないこともある。

しかし、そんなことは彼の横に居られるのならば、些細なこと。
我慢するまでもない。気にしない。

気にするのは、彼の健康と、幸せと、仕事。
それだけ。
そう決めた。
それなのに。
先ほどの二宮の発言は、まるであなたのその覚悟を踏みにじるようなものだ。

きっと我慢できなくなる、と。
二宮に付いて行けなくなる、と。
そう思われているのだ。


ここで優しい言葉をかけてあげれば良かったのかもしれない。
何か嫌なことでもあったの。私はいつでも味方だから安心してね。落ち着いて、また明日でも話しよう。
そう言ってあげれば良かったのかもしれない。


しかし、珍しくあなたも頭に血が上ってしまった。
口から出た言葉は、多分、最悪の言葉。
あなた
もういい,分かった。
何に対しての「分かった」なのか自分でも分からない。
その勢いのまま電話を切る。
虚しい機械音だけが響いた
あなた
やっちゃった…

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(ナギ)
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2019年4月10日~再活動します。 新しい小説楽しみに!! ♡嵐☞ニノ担よりのall ♡菅田将暉*新田真剣佑♡ ♡永野芽郁*今田美桜♡
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