第17話

〜13話〜
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2022/05/17 16:29
大西風雅
大西風雅
おめぇ〜!
立花 紡
立花 紡
!?
嶋崎斗亜
嶋崎斗亜
!?
立花 紡
立花 紡
(//・_・//)カァ~ッ…
嶋崎斗亜
嶋崎斗亜
(//・_・//)カァ~ッ…
大西風雅
大西風雅
(こいつらみたいに素直に言えたら良いんやけどなぁ)
大西風雅
大西風雅
(斗亜みたいに素直に言える訳でもないし、拓哉みたいにかっこよく言える訳でもない)
大西風雅
大西風雅
どうすればいいんや
西村拓哉
西村拓哉
風さん?どしたん?
大西風雅
大西風雅
なんでもあらへんし
なぁ、どうすればいいんや?あなたを傷つけずに言うって、どうやって?


どうすればいいんやろうか。もう、当たって砕けるしかないんかな


...あの日、俺は用事があったため、病院に行った


そこで聞いてしまった。


聞きたくなかった現実を突きつけられた。


彼女のタイムリミットを偶然、知ってしまった。


もう、1年もないらしい。


何をすれば彼女は喜んでくれるか、知りたかった。


君がして欲しいことは、全部したいと思ってしまった。


そんな俺は、馬鹿なんだろうか。
(なまえ)
あなた
(もう、どうすればいいの?拓哉くんが好きなはずなのに…)
(なまえ)
あなた
(風さんを見てても苦しくなる。)
拓哉くんを見てても、風さんを見てても、心がギュッと締め付けられるかのように


本当なら、病気のせいだって言いたいのに、そんな言い訳を誰か、


私の言い訳を誰かが許してくれるのだろうか。


それが、幼馴染の皆だったら許してくれると思う。


でも、そうじゃない。


神様が許してくれなきゃ、意味が無い


私の余命、残り1年を切ってしまった。


私が居なくなっても、皆悲しまないんじゃないか。


私は、そう思ってしまった。
(なまえ)
あなた
もう、どうすればいいかわかんないよ…!
西村拓哉
西村拓哉
っ!!
実際、あなたの言いたいことは分かってしまう。


彼女を見てると心が苦しくて、苦しくて


自分はただ、彼女がまた登校してきてくれただけ嬉しかった。


でも、いつかは彼女が居なくなる日が、いずれ来てしまう


俺たちよりも、明らかに早くて


今の君が凄く儚くて、儚くて


今すぐにでも、消えてしまいそうなくらいだった。


でも、ある日病院から帰ってきた風さんに、


俺が1番聞きたくなかった言葉を聞いてしまった。


あなたのタイムリミットを。


風さんも、偶然聞いてしまったらしい。


だからといって、風さんを責めることはできない。


何にも、悪いことをしてないから。


でも、俺は風さんに当たりそうになった。


何にも悪くないのに。


きっと、あなたは、風さんのことが好きなのではないかと。


そう考えてしまった。
立花 紡
立花 紡
私、帰るね!
私は、切り出してしまった。


『帰る』と、


でも、それを聞いたみんなは何故かホッとしていた。


皆、考えていたことがあるのだろう。


でも、空気が重すぎて、いてもたってもいられなくって、


言ってしまった。ごめんね皆


私だって、考えたんだ。色々と
そりゃ皆、考えるよね
あなたが、もう治らない病気でしかも、


タイムリミットを知っちゃったら。


拓哉も風さんも、落ち込んでた。


私だってすごく悲しい。


私なら、告白されても心配かけちゃうと思って


付き合えないかもしれない。


でも、この間あなたから話してくれたけど、


私は、付き合いたいって


どこまでお人好しなんだろ。


私の幼馴染は、皆がみんなお人好しすぎるんだよ。
続く

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