第5話

4話
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2021/05/29 11:43
桃side______
さとみ
おーい。まだ喋れんだろうが。さっさと吐けよ
モブ(敵)
あ゛ッ…し、知らないッ…本当に知らないんだ!
さとみ
ふ〜ん…ま、いっか。『さようなら』
モブ(敵)
ヒッ
バンッと手に持った銃の引き金を引き、男は血を流して崩れ落ちた。
ころん
うわぁ…酷
それを見ていたのか部屋の外からひょこっと顔を覗きこませてころんがこっちによってきた
さとみ
そっち終わったのかよ
ころん
ん〜わかんない。部屋多いんだもんここ。
さとみ
まぁそうだな。
ころん
で?わかったの?
さとみ
…いや、ここにいたのは全員下っ端のやつだ。つまり使い捨ての駒だな
ここを仕切っている組織の情報がほしかったが、誰一人口を割らないのか・本当に知らないのか。全く何一つ情報は得られなかった
ころん
まぁ僕としては早く帰れるからいいんだけどな〜。ほら、さっさとおわらせよ?
さとみ
だな。
俺は携帯の電話帳からるぅとに電話をかけた
るぅと
「はい、」
さとみ
るぅと。こっちはある程度片付けた。知りたかった情報はなかったけどな
るぅと
「そうですか。わかりました」
さとみ
まだ残ってるやつがいるからそれ片付けてから帰るわ。
るぅと
「実験体にされていた子の回収もお忘れなく。」
さとみ
了解。で、そっちは?
るぅと
「僕の方は完璧です。その施設のセキュリティはこちらが抑えました。その施設からネズミ1匹たりとも逃げることは不可能です」
さとみ
了解
るぅと
では、終わったらまた連絡ください
さとみ
了解
俺は電話を切って携帯をポッケにしまう。
この施設は部屋がの数は合わせて30室。建物は3階建てだ。全て虱潰しに探すのは面倒だよな
さとみ
よしころん。先に実験体の奴ら探して保護すんぞ。ほかの雑魚は後だ
ころん
え、保護なんて仕事あったっけ
さとみ
追加の仕事じゃね?まぁ保護せず放置ってわけにもいかねぇだろ。お前は上探せ。俺はこの階の部屋虱潰しにしてみるから
「えぇー」と文句をダラダラと言うころんを何とかなだめながら俺は1階の部屋を見て回った
















さとみ
…明らかにここ怪しいよな
1つだけ明らかにほかとは違う扉。しかもセキュリティを乗っ取ったはずなのにビクともしない。

俺は携帯でるぅとに電話をかけた
るぅと
もしもし、どうかされましたか?
さとみ
いや、なんか1箇所開かない部屋があったから。ちゃんとロック解除してんのか?
るぅと
そんなはずは…全て解除済みです。…もしかしたらそこの扉だけシステムが違うのかも
さとみ
どうすりゃいい
るぅと
鍵穴のようなものはありますか?
扉を見るが鍵穴のようなものは一切ない
さとみ
鍵穴はねぇよ。多分カードで開けんだろこれ。それらしいのあるし
るぅと
そうですか…なら敵の死体から剥ぎ取ってくださいね。じゃあ僕は別の仕事があるので…また何かあったら連絡ください
さとみ
ちょっッおい!
プツッっと音がしてそのまま電話が切れる
死体から剥ぎ取ってなんて…めんどくせぇ
さとみ
まぁ仕方ねぇか…仕事だし
俺はさっき死体を置き去りにした部屋へ戻ろうとした…その時
ころん
さとみくん聞こえる?
さとみ
ッころん?どうした
いきなりイヤホンからころんの声が聞こえて少し驚きながらも答える











ころん
見つけたよ…探してるもの
その時のころんの声は、今まで聞いたことがないほど弱々しかった

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