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第15話

13話
「いってきます」



だれもいない家にひとり呟いて靴を履き、鍵をかけた。
学校へと向かっている道中,
ゆきむらくんが昨日と同じ場所に立っているのが見えた。


なんだか少し嬉しくなって手を振ると
彼もこちらに気付いたらしく,笑顔で手を振りながら近づいてきた。
ゆきむら。
おはよう,あなたさん
あなた

もしかして待っててくれた…?

ゆきむら。
僕が勝手に待ってただけだよ,
ゆきむら。
5分も待ってないし大丈夫ッ
楽しそうに話す彼だけど, 
微かに目が赤く腫れぼったい気がした。
あなた

…ゆきむらくん,
昨日どうしたの?

ゆきむら。
…な,んにも,ないよッ
大丈夫だよ,ごめんね変なこと言っちゃって
あなた

嘘。

あなた

…目,真っ赤だよ。

ゆきむら。
え…!?
嘘だ,ちゃんと冷やしたし朝は大丈夫だったのに…
私が指摘すると酷く動揺して目を隠そうとする。


その仕草で大丈夫ではないのだと確信してしまった。
あなた

やっぱり。大丈夫じゃないんでしょ

ゆきむら。
あ…
ゆきむら。
…ごめん,ごめんねッ
ゆきむら。
ごめんなさいッ
ゆきむらくんは急に涙を流して謝り始めた。
ゆきむら。
ごめ,僕のせいでッごめんなさいッ
ゆきむら。
ほんとに大丈夫ですッごめんなさい迷惑かけて…ッ
ゆきむら。
ほんとになんにもないからッごめんなさい…
まるで何かに取り憑かれたかのようにただ謝り続ける彼を
何とか落ち着かせようと思わず抱きついた。
あなた

ゆきむらくんッ

あなた

大丈夫だよ,落ち着いてッ

あなた

大丈夫,私たち友達でしょッ
…友達なんて迷惑かけるのが当然だし
迷惑なんかじゃないからッ

ゆきむら。
ごめ,
あなた

大丈夫,大丈夫だよ…

ゆきむら。
…ッ
どのくらいそうしていたのだろう。



ひどく長い時間が経ったような気もするけど,


ほんの少ししか経っていないような気もする。
ゆきむらくんはもうすっかり落ち着いていて, 



私のことを強く抱きしめてくれていた。
あなた

…落ち着いた?

ゆきむら。
…うん。ごめんね,あなたさん
ゆきむら。
僕おかしいでしょ…笑
ゆきむら。
気持ち悪いよねッ
すぐこんななっちゃうんだ,自分でも止められないし
訳わかんなくなっちゃって…
ゆきむら。
…ありがとう
泣きそうになりながら,まだ赤い目のまま
ゆきむらくんはふっと微笑んだ。
…時間はわからないけれど
このまま学校へ行くのもなんだか億劫で。

私はゆきむらくんにある提案を口にした。
あなた

…ゆきむらくん。
こんな状態じゃ学校行きにくいし今日は休まない?

ゆきむら。
…さぼっちゃっていいの?
あなた

うん…私は学校もともとそんなに好きじゃないから…笑

ゆきむら。
そうなんだ笑
ゆきむら。
…じゃあ,さ







『デート,しよッ』