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第2話

1話
何かにぶつかるような衝撃。
慌てて顔を上げるとそこにいたのは。
ゆきむら。
ごめんなさい…!!
綺麗な、男の子だった。
この辺りでは有名な進学高の制服を着て、
私に手を伸べながらそっと口を開いた。
ゆきむら。
大丈夫で,す…か
ゆきむら。
あ…
あなた

え…?

ゆきむら。
す,すみませんッ。ちょっと…
その人は一瞬俯いた。


・・・薄く唇を歪ませ、狂気を表情にたたえながら。
ゆきむら。
前,ちゃんと見てなくてッ
あなた

いえ!!こちらこそすみません…

彼が再び顔をあげた時、その表情は
きれいさっぱりなくなっていた。

──まるで、
あなた

夢,みたい…。

ゆきむら。
どうかしましたか?
あなた

あ、ごめんなさい・・・!
口に、出ちゃってました・・・?

ゆきむら。
はい笑。ハッキリとは,聞こえませんでしたけどッ。
本当に,大丈夫ですか??
あなた

全然大丈夫です!!
すみません…。

ゆきむら。
いえ,僕が悪いのでお気になさらず。
怪我とかないですか??
あなた

は,はい…。

ゆきむら。
…そうですか,よかった。
じゃあ,僕はこれで。
あなた

…ッあの!!

ゆきむら。
はい??
あなた

ありがとう,ございます!
すみませんでした!!

ゆきむら。
…僕の方こそ,ありがとうございます。
私のたどたどしいお礼に柔らかく微笑み、
その人は去っていった。
・・・彼と私が出会うことはない。
そう、分かっているけど
私は「きっとまた会える」なんてそんな
易しい考えを抱いてしまっていた──。
──彼が見せた微かな狂気は、まだほんの序章にすぎない───