第13話

chapter37 復活
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2018/08/12 13:04
翌朝。目覚めて辺りを見回すと、皆がごろりと床に転がり雑魚寝をしていた。

(皆、私の為に寝にくい床で…)
申し訳なさと嬉しさが入り交じった複雑な感情がきゅっと胸を締め付ける。この感覚は何だろう…今までずーっと、忘れていた…

シルク「ん…ふぁぁ…おはよ、あなた。」
あなた「あっ、おはようシルク!」
シルク「体調はどう?」
あなた「うん、凄く良い感じ…!これなら動けそう!皆のおかげだね。」
そう言うと、シルクはニッと笑った。
シルク「そうか、良かった!」

あなた「私、何か朝ご飯作るね!…あっ、こんな治りたての人が料理なんてしたら皆嫌かな…」
私の言葉に少し目を丸くしたシルクは首を大きく振った。
シルク「なわけねーだろ!皆あなたの料理が食いてぇんだ(笑)」

あなた「……っ!///ほ、本当に…!?」

シルク「あったりめーよ!料理、俺も手伝おっか?」
あなた「うん、ありがとう!じゃあ味噌汁を作るから豆腐を切ってくれる?」
シルク「おうよ、任せな!」
あなた「ありがとう、シルク!」
シルクの頬が仄かな赤色に見えたのは朝日のせいだろう。
立ち上がって、背伸びをしてシルクと共にキッチンへ向かった。



あなた「皆、起きて!朝ご飯が出来たよ!」
私の声に反応して、目を擦りながら体を起こす。
モトキ「おっ、おはよう!」
マサイ「おはよー、あなた、大丈夫か?」
あなた「うん!お陰様で!」
ぺけたん「うわ、いい匂い!」
ザカオ「ふぁぁ…よっしゃ、和食か!」
ダーマ「おっしゃ俺の鮭でかい!」

シルク「おおおぉいンダホー!飯だぞ!!」
ンダホ「……ふぁぁあ……」
ンダホは相変わらず大きな欠伸をして、眠そうにしている。

あなた「お陰様で、風邪もしっかり治りました!今日の朝ご飯は鮭の塩焼きと豆腐とわかめの味噌汁だよ!召し上がれ!」


皆「頂きます!」


―――――――――キリトリ線―――――――――
皆様こんにちは。小桜です。
今回は余り恋愛要素は有りませんでしたが、主人が復活するお話です。次は夏らしい話に出来たらと思いますので、宜しく御願い致します。
では、また次回お会いしましょう。

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