作戦11:虫。
あなたちゃんは虫が苦手です。
そらるさんの家で集まるときも
蜘蛛が出るといつも
なんてやりとりが行われます。
………そこで僕は思い付きました。
と。
ピンポーン
※そらる家
あなたちゃんが不安そうな目で見てる!
そうだよ!こんなんじゃカッコ悪い!!
素手で倒すしかない!
今蜘蛛動いた!!!!
カサッて動いた!!!!
っていうか忘れてたけどそもそも僕も虫苦手なんだった。どうしよう。
蜘蛛とか手うじゃうじゃあって気持ち悪いし。
小さいやつとかいきなり飛んで怖いし。
ヤバイ!あなたちゃんが、不安がってる!!
ヤバい。行くしかないぞこれ。
行くぞ………行くぞ……
捕まえた!!!!!
う、うわぁぁ………
手の中でカサカサ動いてる……
気持ち悪い……………
キラキラした目であなたちゃんが僕の事見てる!!!
嬉しそう!!!
あなたちゃんがこんな目で見てくれるなら蜘蛛捕まえて良かったな。
頑張った、僕。
あなたちゃんの癒しパワーのお陰で手の中で動いてる蜘蛛も気持ち悪くない気がする。
めっちゃいい気分。
気持ち悪い………!
でも、ここまで来たらやるしか……
余裕って言っちゃったし……
頑張れ自分!!!
できるできる!!
あなたちゃんにいいとこ見せなきゃ!!
結果:成功(?)
あなたちゃんにキラキラした目で見てもらえたから。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。