泣いたおかげか少しスッキリした
あなたはジフンのことを密かに見直した
去っていくジフンの後ろ姿を見ると少したくましく見えた
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そういえばどうしてここにジフンがいたのかと疑問に思いながら自分のスケジュールを確認する
ただ今日は少し体調が優れない
悲鳴をあげている身体を無理やり動かし収録にのぞんだ
無事収録は終了した
この声を合図に出演者はぞろぞろとスタジオから移動を始めた
そう安心した途端
視界がグラッと揺れた
気づけば目の前は真っ暗で
バタッ
私は倒れていた
だんだんと薄れていく意識の中
私を呼ぶ声が聞こえる
誰かが私を抱き寄せた
どうして?、テヒョンは私が嫌いなんじゃないの?
どうしていつもそうやって
助けてくれるの?
訳が分からなくなり涙が溢れだす
あぁ、私は後どのくらい泣けばいいんだろ
今までどんなことだって耐えてきたのに、テヒョンのことになるとすごく、、弱い。
これほど君が好きなのに、
どうして、君は、、
あなたはそこで意識を手放した
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!