今日はついにバレンタインデー
運が良いことに隣の楽屋はBTSだ
今日はあなた・BTS・Wanna One・MOMOLANDの撮影日
あなたとBTSの休憩がかぶった時が渡すチャンスだ
仕事があるにも関わらず頭の中はテヒョンに渡す時のシミュレーションばかり浮かんだ
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撮影が半分終わり休憩に入る
渡す時が近づくにつれ脈が早くなる
ドキドキしつつ楽屋に戻るため廊下を歩いていると
もう1つのスタジオで撮影をしていたBTSが反対から楽屋に向かって歩いてきた
なるべく見ないようにして表情に出さないよう歩いていると
次撮影するMOMOLANDが楽屋から出てきた
偶然ヨヌがテヒョンにチョコを渡しているところを見てしまった
こころなしか嬉しそうにしているテヒョンを見て胸を締め付けられた
ぼーっと歩いていると次はWanna Oneが出てきた
ジフンの声でこちらを見たテヒョンと目が合ってしまった
なんとなくテヒョンの顔が見れなくてすぐにそらしてしまった
楽屋に置いてあるチョコを取りジフンに渡す
ジフンは嬉しそうにチョコの入った紙袋を抱えスタジオに向かった
これで残るはBTSのみとなった
なんとか頑張ってテヒョンの方を見る
さっきは嬉しそうにしていたテヒョンの表情は今は少し悲しそうだった
少しの間目を合わせたがテヒョンの方が先に目を逸らした
テヒョンがトイレに行くとジミンが私の顔をのぞき込みながら心配そうに話しかける
私は楽屋に取りに行きテヒョン以外のメンバーにチョコを渡した
皆それぞれお礼を言い楽屋に入ってった
楽屋の前に残された私は残り一つの皆とは違う紙袋に入ったチョコを見つめる
あなたは壁にもたれながらテヒョンが戻ってくるのを待った
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テヒョンside
僕はトイレと嘘をつき誰も通らない廊下の壁にもたれかかった
ジフンにあげたチョコは義理だということくらい分かっている
でも、目の前で渡すのを見てしまうと嫉妬でどうにかなりそうだ
ふと下を向くとヨヌから貰ったチョコレートが目に入った
よく見ると高級なブランドが出しているチョコレートだった
そうつぶやき楽屋へ足を向けた
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しばらく待っているとテヒョンが戻ってきた
俯きながら歩いてくるテヒョンに声をかける
私は何も言わずテヒョンの腕を引っ張り楽屋に入れた
俯く私に戸惑うテヒョン
下を向いていると先程ヨヌが渡していたチョコレートが目に入った
それはもちろんブランド物で高そうなチョコレートだった
私は後ろに隠した手作りのチョコが入った紙袋をギュッとにぎる
一瞬迷いが出たがふとあかりの言葉が頭をよぎった
"手作りが1番気持ちが伝わると思うよ"
このチョコレートでテヒョンに伝わるだろうか
私はゆっくり深呼吸しテヒョンに向き合う
そして後ろに隠していたチョコレートをテヒョンの前に突き出した
ほんとに嬉しそうに微笑むテヒョン
昨日の電話のお返しにドキドキさせようとしたものの結局ドキドキさせられてしまった
いつの間にか袋を開けていたテヒョンはトリュフを一口食べる
そう言ってトリュフをもう1つ口に入れる
そう言ってテヒョンはゆっくり顔を近づけてくる
いつの間にか頬に手を添えられ、これからすることを想像すると恥ずかしくて動けなくなった
テヒョンは企むような怪しい笑顔を浮かべている
そして私達は今までで1番甘いキスをした
今日は人生で1番幸せなバレンタインデーだ
私達はおでこをくっつけ微笑み合いもう一度甘い口づけを交わした
fin.
(。-ω-。)----------キリトリ線----------(。-ω-。)
ま、間に合った。。😅
みなさんバレンタイン編はどうでしたか?!
良ければ感想を!!!
ホワイトデーお楽しみに🥰
ハッピーバレンタイン💌🍫😌💕
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!