ん〜……
あ゛ー…あなた暖かい…子供体温サイコー……
一虎も暖かいけどね
はぁ…落ち着く……
一虎って暖かいし、大きいから抱き締めてくれた時一虎の体の中にスッポリ入れるし
私からしたら最高の空間
てかこれやべぇだろ、千冬にバレたら…
俺にバレたら、なんですか?
その声に背筋が凍る
あーあ、まためんどくさいことになりそう
あなた?一虎くん?なにしてるんですか?
…あー、千冬じゃん、見ての通りあなたのこと抱き締めてる
一虎、冷や汗ヤバいよ
俺の彼女なんですけど?なにしてるんですか?
いや
姫野ちゃんにあの距離を許してる千冬がなにしてるんですか???
…千冬、今日の朝姫野ちゃんが千冬の腕に抱きついてたよね
…あ、あれは姫野が勝手に……
それを拒否しなくなった千冬にも責任があるんじゃないかな
……
…千冬、私もう嫌だよ
また前みたいにずっと泣くのも嫌
また前みたいに誰かに頼るのは嫌
また前みたいに遠慮するのは嫌
どうすればいいの?私は
……あなた
あーあ
泣きそう
ダメだって
ここで泣いたら気まづいだけ
あ、そろそろあなた泣き虫モード入るんで俺ら帰るな
え?
え?
弱虫モード?は?←
NEXT.
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!