ふうッ…はぁッ………ゲホッ、ごほッ…
あなた…お前走ってきたのかよ…
う、ん…ッ…だってぇッ…はぁッ……場地さん先に行っちゃうんだもん……ゲホッ…
ごめんって
そう言って場地さんが頭を撫でてくる
…昔は千冬も撫でてくれたのに
今では全部
姫羅ちゃんに取られた
……ッッ
…あなた……
…あ、はは……ごめんなさい…ここでも……泣いちゃうとか…ッッ
……
ガシッ
ひッッ……
…場地、マイキーが呼んでるから早く行った方がいい……後は俺に任せろ
…み、みつやッ……さん…ッ
……ん、おう
そう言って場地さんは行ってしまった
三ツ谷さんは私を引っ張って誰もいないところに連れてきてくれる
…なんでまた泣いてたんだよ
ヒグッ…ぁぅッッ……ごめ、ごめんなさいッッ…
謝んなよ……どうせ千冬だろ?
う…んッッ
…なぁ、あなた
……ッ…ふぅッッ…な、に?
…や、なんでもない
…そ、ッか
NEXT.
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。