流星side
彼 、そう 。
神ちゃんに会いたい 。
俺は最低で 、底辺の存在だ 。
5人位と遊び 、躰だけ弄んで捨てた 。
何よりも 、後悔していること 、
それは 、神ちゃんを悲しませてしまったことだ 。
これまで 、無理やり犯したことも何度もあり 、
本当に 、彼からの幻滅に値することだ 。
会いたい 、ただその一心だった 。
ずっと孤独で 、これまで
嫌という程してきた浮気も途絶えた 。
神ちゃんの写真見て癒されて 、
ずーっと虚無感しかなかった 。
そんなことをずっと思っていると 、
思わぬ彼からの着信だった 。
彼も同じ気持ちだと 、チャットを介して知った 。
グスッと 、すすり泣く音が聞こえて漸く気づいた 。
俺は 、文面を読んで泣いていた 。
彼に逢いに行く 。
ここ数日使ってなかった外出用の洋服タンス 。
そこから 、1番シンプルで 、
彼との思い出の詰まったワイシャツを着る 。
何故 、こんなに早く手放したのだろう 、
と言うくらい彼のことしか思い浮かばず 、
思考する度に涙がとめどなく溢れる 。
🚪ピーンポーン
俺の言い分を聞くと 、溜息をつきながらも
彼は許す素振りを見せる 。
でも 、服をはだけさせているのに
意味はあるのだろうか 。
押し倒してた。
気づけば 、彼を床に押し倒していた 。
キスも無意識に落としそうになっていて 、
手慣れた様子に彼は睨みきかせる 。
躰が思うように動かない 、
なんて 、言い訳にしかならないとは
分かっているくせに 。
瞬間、天地がひっくり返った。
見れば、神ちゃんの妖美な顔。
腕は動かせんくて。
神ちゃんの筋肉好きやってことも忘れとった。
それにねじ伏せられて
強引なキス。
次第に舌が押し入ってくる。
腰が痺れ、軽く声が漏れる。
こんなキス上手いなんて、
俺からしかしたことなくて知らんかった。
足で下を踏まれた。
腕を固定されたまま。
なんで?気持ちいい。
抵抗しない。
したくない。
快楽をただ求める。
そのまま、脱がされて、
お風呂に連れてかれた。
ほぼが俺の意思。
お風呂にだって自分の足で行った。
ずっと神ちゃんにしてきた浣腸をして、
寝室に戻った。
ニコニコとした俺の頭を撫でる。
フワフワする。
神ちゃんの上に乗って、
自分でいい所を突く。
気持ちいい。
こんな気持ちやったんやね。
汗で濡れて、変な音がする。
やばい。俺、神ちゃんのトリコ。
浮気なんて一生できない。
最高の気分。
side違いの逆転end
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。