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2021/06/02

第4話

It's Raining
ヒョジン
ヒョジン
あのなぁ…。
ヒョジンが何か言いたげだ。
J-US
J-US
何か問題あるか??
J-US
J-US
そんな顔して、失礼な奴だなぁ。なぁ??
MK
MK
本当。俺だってヒョンと働くのやだよって言ったら、どうせ怒るくせにぃ。
J-US
J-US
うんうん。そうそう。
ヒョジン
ヒョジン
…何でよりによってMKを、ここに?
ヒョジンの笑顔が引き攣る。
MK
MK
あぁ〜酷い言い草だぁ!
抗議の声が上がる。うるさい。
J-US
J-US
ちょ、まじ声でかい。
MK
MK
だって酷いよ、このヒョン〜。
ヒョジン
ヒョジン
あぁ〜めんどくせぇ奴を引き連れちまったなぁ…。




俺たちとMKの出会いは、つい最近だ。




警備チームには、本部から降格となった俺、異動願いを提出して俺の二日後にきたヒョジン、あの日ヒョジンを救ってくれたラウン、一度も部室に来ない他4名。会ったことも無いが、机の上の名札を見たので名前は知っている。

ラウンは毎朝出勤して、しっかり出勤簿を付ける。荷物は無く、毎朝手ぶらでやってきて、机の中をガサガサ漁り、書類を持ってたり持ってなかったり。

部室の奥にある警備用具セットを持って、外へ。
ラウン
ラウン
よろしくお願い致します。
朝の挨拶をして、見回りに行く。


それを3日続けた次の日、
ヒョジン
ヒョジン
他の4人はどうした!こんなことで給料をもらって良いと思っているのか!!
出た出た…。俺は別に気にしていなかったが、ヒョジンが本気で怒り出し、遂に他4名の業務内容の確認がなされた。

どうやら全員、外で遊んでいたらしく、月末に出勤簿をまとめて記入する。そのため、出勤は月末にしかしていなかったらしい。これはいけない。

ヒョジンは鬼のようになって怒り、この4名に処罰を下すように報告書を光の速さで作成し、受付にツカツカと早足で歩いて行った。

それを一緒に見ていたラウンが、
ラウン
ラウン
ヒョジニヒョン…熱いお方ですね。
J-US
J-US
いや…頭固いだけだろ…。

いつものことなのだが。

自分が適当にしてしまう部分をヒョジンが正してくれるので、そこはありがたい。



ヒョジン
ヒョジン
はぁー。これで俺ら3人。この人数で十分だろ。
ラウン
ラウン
んー。どうでしょうか…。
J-US
J-US
なんだ?
ラウン
ラウン
面倒なのですが、報告書の確認と、経費の確認と、月末の書類整理が…3人で足りるかなんですけど…。
J-US
J-US
…。
ヒョジン
ヒョジン
…。
J-US
J-US
バイト雇うか?
ヒョジン
ヒョジン
だめだ。大事な書類をアルバイトに任せられない。
ヒョジン
ヒョジン
しまったな…。書類整理のために4人は残しておくべきだったか…?

言わんこっちゃ無い。
J-US
J-US
お前また〜!
ヒョジン
ヒョジン
ごめん…。
こうなると、少なくともあと2人くらいは人員が欲しい。
ラウン
ラウン
人事の先輩に、お手伝いしてくださる方がどなたかいらっしゃらないか、お話ししてきましょうか?
ヒョジン
ヒョジン
おぉ…ありがとう。
J-US
J-US
いや〜ラウンは出来る子だなぁ〜。
ヒョジン
ヒョジン
悪かったよ…。
3人で人事部まで歩き出した。





そこで紹介されたのが…。

ヒョジン
ヒョジン
んー、微妙な経歴だなぁ…。
J-US
J-US
そんなん贅沢に見てられるねぇだろ〜。
この人どうだ?管理職のこの人。
ヒョジン
ヒョジン
…その人評判良くないからなぁ。
J-US
J-US
贅沢だねぇー。
ごちゃごちゃ話していると。
ラウン
ラウン
いらっしゃらないなら、僕の近所のお兄さん、物凄く計算が早い方がいますよ?
ラウン
ラウン
とっても優しい方なので、その方はどうでしょうか?
ラウンからの提案。
ヒョジン
ヒョジン
ラウンからの推薦かぁ。なら期待できるな。
J-US
J-US
うんうん。
ラウン
ラウン
じゃあ、今から会いに行きませんか?
ヒョジン
ヒョジン
おう!良いぞ。呼んでくれ。
ヒョジンが言うと、
ラウン
ラウン
いえ。僕たちが行きます。
え、もしかして、何処かのお偉いさん??
ヒョジン
ヒョジン
お、おい、雑用みたいなもんだから、あまりそういうことをしない人には頼めないぞ。
ラウン
ラウン
大丈夫です。普通の優しいお兄さんですよ。
J-US
J-US
???
J-US
J-US
ま?良いんじゃね??
ヒョジン
ヒョジン
…大丈夫か?
雲行きが一気に怪しくなったのだった。





ラウン
ラウン
ごめんくださーい!
うそだろ…何でこんなにボロいアパート。
ヒョジン
ヒョジン
(おい…大丈夫かよ…でもってこんな所に住んでる奴と何でラウンが知り合いなんだよ)
J-US
J-US
(以外とラウンってヤバい感じ?)
こそこそ喋っていたら、重い音を立ててドアが開く。
MK
MK
何ですか…また君か…。
MK
MK
見ればわかるでしょ。俺にできること、ひとつもないから…帰って…。
前髪で目が隠れた、ボサボサ頭の男が、顔だけ覗かせる。
ヒョジン
ヒョジン
こんにちは。ラウンと同じ部署に所属している、警察官のヒョジンです。突然申し訳ございません。ラウンから、仕事を手伝っていただける方を紹介してもらいまして、この子があなたを…
MK
MK
結構です。
バタン。



…。
ヒョジン
ヒョジン
何だあいつ!態度悪っ!
J-US
J-US
なぁラウン。どうしてあんな人と知り合いなんだ?意外すぎるんだが…。
ラウン
ラウン
ミンギュニヒョン、とっても優しいんですよ。僕の近所のお兄さんで、いつも良くしてくれてたんです。
J-US
J-US
…してくれてた??
何故過去形なのか。

ラウン
ラウン
それが…。











ガチャ。
ラウン
ラウン
行ってきまーす!
MK
MK
おう!行ってらっしゃーい。
ラウンの姉
前見て歩きなさい。気を付けてね。

近所の可愛いラウン。
この子が学校に行くのと、俺がバイトに行く時間が同じなため、ほぼ毎日、挨拶を交わす。

朝はバイト、日中に大学で授業、帰ってきてまたバイト。
一人暮らしできつくても、ラウンの笑顔を見ると頑張れる。

そして、なによりも…。
ラウンの姉
いつもありがとうね。
ラウンのヌナ。

今日も美しいです。

MK
MK
いえ…僕も、バイト行ってきます。
ラウンの姉
うふふ、気を付けてね。行ってらっしゃい。

この朝の時間が、本当に俺の幸せだった。



しかし、幸せは、そう長くは続かない。







学校が終わり、今日はバイトが無いため、俺は初めて、2人にケーキを買って帰った。

今日は、ヌナの誕生日だ。


MK
MK
喜んでくれるかな〜。
2人の笑顔が、頭に浮かぶ。

俺は、スキップをしそうになる勢いで、駆け足になる。

MK
MK
あ…。

買い物の帰りだろうか。

重そうに、パンパンになったエコバッグを肩にかけ、ヌナが歩いている。

MK
MK
ヌナぁ!!
横断歩道に入ったところで、ヌナが歩みを止め、こちらを振り向く。

キョトンとした顔から、笑顔に変わる。









次の瞬間、トラックが、ヌナをはねた。











気付いたら、俺は病院にいた。

ラウンの隣に座っていた。



手術室から、医者が出てくる。



首を横に振った。










俺が、声をかけなければ。

あのまま横断歩道を渡れば、ヌナを確認したトラックが、停車したかもしれない。

俺が、、、
MK
MK
ラウン…
ラウン
ラウン
ぐすっ、、


俺は…



MK
MK
ごめんね…。









俺は、あの日から引き篭もるようになった。

両親はいない。

アルバイトしないと、生きていけない。

でも、もう、

俺は、外に出れなくなった。

一生、光を浴びずに生きていこう。

限界が来たら、誰の目にも触れず

1人で死にたい。


MK
MK
ラウン…ヌナ…



真っ暗な部屋で、ひとりつぶやく。




MK
MK
ごめん…ね…


虚空に告げても、ただ虚しいだけだった。











ラウンは、何故、未だに俺に付き纏うのだろうか。

俺が、大事なヌナを、殺したと言っても過言では無いのに。


MK
MK
いつか…ラウンにぶっ殺されたりしてな…。

ラウンになら、殺されても良い。

しかし、あの子に限って、そんな心配は無用であろう。


ラウンのご両親は研究者で、ラウンとヌナは2人で生活していた。

そこで、俺が水を差した。



俺は大学を自主退学し、アルバイトで稼いだ学費の全てを、ラウンに渡した。

あの子は受け取れないと言ったが、無理矢理渡した。

そうして、ラウンは一人暮らしをしていたが、去年、警察試験に合格。もう働いている。


それに比べて、俺ときたら…。
MK
MK
どうしようもないな…。
乾いた笑いが出る。

もう俺は、更生できないのかもしれない。




ピンポーン


MK
MK
はぁ…またかよ…。
またラウンであろう。
さっきの2人組も一緒か?

今度は何だと言うのか。
MK
MK
あのさー…


目の前にいたのは、ヌナだった。


MK
MK
え…。
ラウンの姉
ミンギュンくん。こんばんは。
MK
MK
なん、で、、
確かに、ヌナだ。

生きているはずのない、ヌナが

今、目の前に…。


ラウンの姉
ねぇ、
ヌナに押されて、後ろに倒れる。


ヌナが、後ろ手にドアの鍵を閉める。

ラウンの姉
会いたかった…。


こんなことが、あるのだろうか。


これは、俺の夢?

俺だけが見てる、幻覚?
MK
MK
ヌナ…。
ヌナが、尻餅をついた俺の目線にしゃがみこむ。

視線が交わる。



キスをするのかと思ったが、その首筋に、違和感。

バーコードが付いている。

MK
MK
ヌナ…これ…。
そのバーコードに触れようと手を伸ばすと、突然、首を絞められる。
MK
MK
かはっ!!
ラウンの姉…?
ほんと、人を乗っ取るのって、簡単…。
MK
MK
はっ、、、あっ、、、
息が苦しい。

もう死んでも良いと思っていたが、いざ、身の危険が迫ると、嫌でも身体が震え、苦痛に顔が歪み、死ぬのが怖い。

手探りで周りに何かないか探す。

たまたま、コンピューターのキーボードを掴み、それをヌナの頭に叩きつける。

MK
MK
はっ!!
やっと解放されて、咳が止まらない。

見ると、ヌナの頭が180度回っていて、キーボードがクリーンヒットした側頭部に、ヒビが入っていて、血が出ていない。

実在する人物と同じ容姿のアンドロイドは、製造が禁止されているはず。

なぜ、ヌナのアンドロイドが…?
MK
MK
ふざけんな…。ヌナの容姿でこんなこと…許せない!
アンドロイドに掴みかかる。

が、物凄い力で押しのけられ、勢いよく玄関のドアにぶつかる。

MK
MK
うっ!!
背中がバキッと音を立てる。

背骨を折ったのかもしれない。


ラウンの姉…?
無力のあなたに、何が出来るの?


そうだ。俺は無力だ。

このまま、死ぬんだろう。


ラウン…ヌナ…。
MK
MK
ごめん…なさい…。







急に、ラウンが走り出す。
J-US
J-US
おい!どうしたんだ!!
ヒョジン
ヒョジン
すっげぇはえぇ…ラウンってこんな子なのか?
J-US
J-US
何か、ただごとじゃねぇな…
ラウンがこんなに早く動いてるところ、初めて見る。

いや、まだ会って数日だが。
それでも、こんなパワーがあるとは思わなかった。

ラウンが走った先は、
J-US
J-US
さっきの男のアパート…?
確か、ミンギュンって奴だったか。
ヒョジン
ヒョジン
おい、やな気配がする。
ヒョジンが言う。

J-US
J-US
あぁ、俺も…。
ラウンが、ドアを開けようとドアノブをガチャガチャ回す。

鍵がかかっているようだ。
ラウン
ラウン
ヒョン!ミンギュニヒョン!!
ドアを強く叩く。

中から、物がバラバラと落ちる音や、皿が割れる音が聞こえる。

ヒョジン
ヒョジン
どけ!!
そう言うと、ヒョジンがドアに蹴りを食らわす。

ドアは呆気なく破壊される。
J-US
J-US
おいおい、弁償だろこれ…。
そう言って部屋の中を見ると、女性が立っていて、ミンギュンが担ぎ上げられている。

ヒョジン
ヒョジン
おい!その男を離せ!!
ラウンの姉…?
…いやよ。私の新しい身体なの。絶対に渡さないわ。
J-US
J-US
何言ってやが…!
J-US
J-US
ヒョジン!首のバーコード…。
その女性の首には、先日見た、バーコード。
ヒョジン
ヒョジン
ったく、何だってんだ。
ラウン
ラウン
ヌナ!
ラウンが声を上げる。
J-US
J-US
…ヌナ?
ヒョジン
ヒョジン
おい、あれは人間じゃ無い。アンドロイドだぞ。
ラウン
ラウン
…わかってます。
ラウンが、一歩前に出る。

ラウン
ラウン
ヌナ。ミンギュニヒョンを下ろしてください。
ラウンの姉…?
子供ね。私はあなたのヌナじゃないわよ。勘違いしないで。
ラウンの姉…?
うふふ、あなたたち2人からも、気配がするわ。…能力持ちなのね…。
J-US
J-US
能力?
ヒョジン
ヒョジン
…。
ラウンの姉…?
坊や。貴方からは能力の気配がしない。君の体は要らないの。私が欲しいのは、この男か、そっちの2人。
ラウン
ラウン
3人とも渡さないって言ったら、どうしますか?
ラウンの姉…?
あらあら、あなたに何が出来るの?
…そうね。力尽くで奪うわ。
ラウン
ラウン
そうですか。

ラウンがそう言うと、また、あの日のように、一瞬視界がかすみ、眩暈がする。


瞬きをすると、玄関にいたはずのラウンが、急にアンドロイドの目の前に立っていた。

ラウン
ラウン
ミンギュニヒョンに、乱暴しないでください。
ラウンがアンドロイドの視界を遮るように、手のひらを目元にかざす。

すると、バンッ!と音を立てて、アンドロイドの後頭部から、バラの花びらが弾け飛んだ。

まるで、拳銃で撃たれたように。

ヒョジン
ヒョジン
!?
J-US
J-US
!?
アンドロイドは力無く、その場に崩れ落ちる。

一緒に地面に落ちる前に、ミンギュンを抱える。


どこにそんな力が有ったのか、自分より背の高いミンギュンを抱えて、そっと床に寝かす。

ラウン
ラウン
ヒョン。起きてください。ヒョン。
ラウンが、ミンギュンの頬をペチペチと優しく叩く。

見たところ、痛みで気を失っているらしい。
服を捲ってみると、全身所々にあざが出来ている。

J-US
J-US
…背骨が折れている。

痛々しい。


応急処置を施そうとすると、ラウンがミンギュンの背中に触れる。

ラウン
ラウン
僕がやります。


ラウンが、ミンギュンの背中に両手を合わせると、ゆっくりゆっくり、あざが消える。

ヒョジン
ヒョジン
ラウン、お前…。
J-US
J-US
…。
あの時と、同じだ。

ヒョジンを助けてくれた、あの時と。

MK
MK
あれ…俺…。
ラウン
ラウン
ヒョン!良かった…。

ラウンが可愛らしく、キュッとミンギュンに抱きつく。
MK
MK
あ、ラウン…。
ラウン
ラウン
ヒョン。ヒョンがヌナのことを覚えてくれて、僕たちの思い出の中のヌナを守ってくれるから、ヌナは僕たちの中で、いつまでも生き続けるんだよ。
ラウン
ラウン
だから、もう大丈夫です。もう、責任を感じて、1人でいる必要はありません。
MK
MK
…。
頬を一筋、涙が伝った。














警備チームの部室が、生まれ変わったように綺麗になった。

6個の机。

その上には、ヒョジン、J-US、ラウン…。

そこに、MKの名前が追加された。


こうして俺は、ヒョジンに黙って、MKを警備チームの研修員として登用したのだ。


MK
MK
おはよーう!
馬鹿でかい声。
ヒョジン
ヒョジン
うっっせ!!

フンッフンッと、元気よくMKが出勤する。

髪を切っていて、大きな目が笑って細まる様子がよく見える。

ヒョジン
ヒョジン
お前、キャラ変わりすぎだろ!
MK
MK
えぇ〜でもこれが俺だしぃ〜。
MK
MK
あ、これ全部使うから。この机使って良いんだよね?

コンピューターやキーボードなど、様々な機械を机に並べている。

ヒョジン
ヒョジン
ほぁ〜、すげぇな〜
J-US
J-US
こいつに触らせると、壊れるから気を付けろよ。
ヒョジンはそのタブレットPCに興味津々だ。
ヒョジン
ヒョジン
これ、使いこなせるのか?
MK
MK
うん。あ、昨日の書類、全部終わらせました。はい。書類返します。
J-US
J-US
はぁ!?あの量もう終わったのか??

馬鹿でかい声が出る。
ヒョジン
ヒョジン
あぁあ!!うっせ!!
MK
MK
え?あんなの、ハンドスキャナーで読み取って、データを日付順で並べ替えれば、超簡単じゃん。
MK
MK
半日で終わったよ。
ラウン
ラウン
え!?半日ですか!?
ラウン
ラウン
僕、半日でやっとあれだけ…。
ラウンがしょんぼりする。
J-US
J-US
いや、俺半日でこれしか出来なかったから。
ラウン
ラウン
それは少な過ぎますね…。
ごめんなさい…。


J-US
J-US
…な?MKで良かっただろ??
ヒョジン
ヒョジン
…仕方ないなぁ。
ヒョジンが、MKに言い放つ。
ヒョジン
ヒョジン
時間は厳守。遅刻は許さん。煩くしないこと!
MK
MK
良いよ〜、俺、ここで寝泊まりするから、遅刻しないし。
能天気な奴。
女の子
すいません…。
ラウン
ラウン
ん?どうしたの?
女の子
ペットのコミンが逃げたんです…。
J-US
J-US
それは大変だね…えっと…
MK
MK
この子猫かな?
タブレットモニターに、防犯カメラの映像を拡大した画像が映っている。

女の子
…違う。
MK
MK
じゃあ、この子かな?
キジトラ猫だ。
女の子
…ううん。違う。
MK
MK
この子は見ない子だね。新しいから迷子かな?この子じゃ無い?
真っ白な小さな子猫だ。
女の子
そう!コミン!コミンだ!
MK
MK
A地区B通りだ。行ってくるね〜!
MK
MK
すぐ戻るから、ここで待っててね。


MKが出発して20分ほど。

警備チームの部室で、女の子はラウンとおままごとをしている。

と、MKが帰ってくる。

MK
MK
お待たせ〜。はい。コミンちゃん。
女の子
わぁ〜!オッパ、ありがとう!!
MK
MK
どいたしまして〜。
お母さん
ヒョヨン!
どうやら、お母さんのようだ。
お母さん
もう!貴方までいなくなって、心配したのよ!
女の子
ママぁ!コミンいたよ!
子猫を抱えて、女の子が嬉しそうにぴょんぴょん飛び上がる。
お母さん
まぁ、本当!
女の子
かっこいいお兄さんがね、直ぐに見つけてくれたの!
そう言われて、MKは恥ずかしそうに肩をすくめる。
お母さん
まぁ〜、本当にありがとうございます。
MK
MK
あ、いえ、、
お母さん
私たちにとっては、子猫も大切な家族なの。
お母さん
こんなことでも助けてくれるなら、この街はいつまでも平和ね。ありがとうございます。
MK
MK
いえ、僕はそんな…
女の子
かっこいいお兄さんありがとう!♡
女の子が、MKの足にしがみつく。
お母さん
こらこら!ごめんなさい。この子ったら、お兄さんのこと、すっかり好きになったみたいで…。
女の子
えへへ〜
困ったような恥ずかしいような嬉しいような…そんな感じで、MKはしきりに後ろ髪をわしゃわしゃ掻いている。
お母さん
ありがとうございました。
女の子
お兄さんありがとう!
MK
MK
はは、どうも…。


その様子をヒョジンと俺はニヤニヤと、ラウンはまるで我が子を見守る親のような表情で、見ていた。
MK
MK
見るなぁぁぁぁ!!!!
顔を赤くしたMKが、勢い良く机に突っ伏した。

ヒョジン
ヒョジン
前言撤回。MKをチームに入れて良かったかもしれないㅋㅋㅋ
J-US
J-US
ほんとㅋㅋㅋ
ラウン
ラウン
ヒョン、キヨウォヨ〜

MKは、口を尖らせて、気まぐれな猫のような顔をしたのだった。