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2021/08/29

第9話

MY GENESIS
MK
MK
ラウン…?
どうして…。
ラウン
ラウン
U…迎えに来たよ…。
U
U
迎え…って…何?
U
U
何で…また来たの…。
ラウンが、ヒョジニヒョン、E-TIONヒョン、J-USヒョン、WYATTヒョン、MKヒョンと一緒に立っている。

しかし、全員アンドロイドであろう。

違法だ。


U
U
ラウン。君は法を破っている。
これ以上は僕でも我慢できない。自首して。
MK
MK
U…。

まさか、ラウンが…。

機密情報を盗んだだけでなく、

アンドロイド騒動の主犯格だったとは。

ラウン
ラウン
U、どっちか選んで。
ラウン
ラウン
僕と一緒に来るか…。
ヒョジニヒョンのアンドロイドが、一瞬でMKヒョンの前に瞬間移動する。
U
U
!?
MK
MK
え…?
ヒョジニヒョンそっくりのアンドロイドが、MKヒョンの脇腹を掴み、ねじる。

ぐちゅっ、と水分を含んだ音がする。


MKヒョンの脇腹から血が滴り、アンドロイドの腕が真っ赤に染まる。

MK
MK
ごふっ!!
MKヒョンの口から血が吹き出して、僕の頬に数滴飛びかかる。


訳もわからず、ただヒョンを見つめた。


MK
MK
うっ、、ぐっ、、、ごぷっ、、、
MKヒョンが膝をついた音で、意識が戻る。


U
U
ヒョン!!
アンドロイドが、MKヒョンの前髪を掴んで、一番奥のトイレの個室に引きずっていく。

蓋を下ろしたトイレにMKヒョンの頭を強く打ち付け、その上から拳銃を後頭部に突きつける。


ラウン
ラウン
Uが選んで。僕と来るか、それとも…。

ふざけんな。

断れるはずが無い。


U
U
…わかった。
MK
MK
ふっ、、うっ、、う、ゆー、、、
MKヒョンの、消えそうな声。

MK
MK
いか、、ない、、で、、、
MK
MK
いっちゃ、、だめだよ、、、いかな、で、、


もう、その声が頭に残って、
MK
MK
うっ、、うっ、ゆー、、、らう、、ん、、






泣かないで。ヒョン。




U
U
…。
MK
MK
ゆ、、ゆ、と、、、


ラウンが右手を突き出すと、ドアの前に紫色のモヤが現れた。

来いと言わんばかりに、ラウンが手招きして、そこにのまれていった。

自分も、そこに歩みを進めるが、あと一歩が踏み出せない。


MK
MK
ゆ、と、、ゆぅと、、、
MK
MK
いっちゃ、、、だめぇ、、



もう、その声を、聞いていられなくて。


キツく目を瞑って、踏み出す。










モヤに呑まれて、そこからの記憶が無い。



気付いたら、真っ白な部屋にいた。

真っ白な部屋に、大きな窓があり、そこから外が見える。



そこには、青い青い空間が広がっていて、

そこを、魚が泳いでいる。



ここは、海の中なのだろうか。

でも、どこまでもどこまでも、青い空間なのだ。

まるで、終わりの無い宇宙のような…。


部屋のドアを開けようとしたが、開かない。




どうしようもないため、窓の外を見る。

青い空間を、大きなイルカが自由に泳いでいる。


ラウン
ラウン
U。久しぶりだね。
いつの間に。

後ろに、ラウンが立っていた。


U
U
MKヒョンは?


今はとにかく、それが知りたい。

ラウン
ラウン
…Uって、仲間想いだよね。大丈夫だよ。
もうすぐ治るように、能力を使ってるから。
ラウンが、歩み寄ってくる。

が、そのまま僕の横を通り過ぎて、窓に手をつく。
ラウン
ラウン
僕…アンドロイドに命令されて、みんなに酷いことしちゃった。ごめんね。
U
U
…今更遅いと思うけど。
ラウン
ラウン
…。
ラウンが、一瞬空いた口を、塞ぐ。

躊躇ったように、話し出す。

ラウン
ラウン
僕の頭の中のチップは、ことを早く進めるように教育されてる。
ラウン
ラウン
例え、僕が、みんなと一緒にいたくても。
ラウンが、眉を下げて、顔を歪める。

僕の胸に飛び込んできて、一言言う。


ラウン
ラウン
僕を…消して…。

僕は、黙ってラウンを抱きしめた。

消えてほしくなんて無いし、そんなことしたくなくて。

僕だけは守るよって。
涙を堪えた震えで、声に出せなかったから。


代わりに、強く強く、ながくながく抱きしめた。





いつまで、そうしていたのだろうか。

たぶん、ほんの数分くらいの話だろう。

体感では、数時間が経ったようだった。


急にドアが開き、黒服のアンドロイドが何体も入ってくる。

アンドロイド
ラウン…離れなさい。
アンドロイド
君はロボットだ。感情なんて無い。友情なんて無い。
ラウン
ラウン
違う…僕とUは…。
U
U
友達だ。
ラウンより、先に言う。

ラウン
ラウン
U…。
U
U
僕にとって、ヒョジニヒョンも、チャンユニヒョンも、スンジュニヒョンも、ジェヨニヒョンも、ミンギュニヒョンも。もちろん、ラウンも、友達。


アンドロイドが、ラウンの腕を強く引く。

アンドロイド
ラウン。処罰を与える。わかってるね?
ラウン
ラウン
…。
U
U
ラウン行くな!
ラウンの腕を掴む。

アンドロイドがまわりに集まってきて、引き剥がされる。

U
U
離せ!!

抵抗しても、力で抑えられる。



ラウンが、絶望の表情を向けて、ごめん。と呟いた。



それを見た途端に、身体中が熱を持って、熱くなる。

やばい。今ここで…。









自分に恐ろしい能力があると分かったのは、小級生の頃。


青信号で友達と横断歩道を渡った時、飲酒運転の車が突っ込んできた。

死ぬ、と思った瞬間身体中が熱くなり、気付いたら、周りには、車体前面が大破した車、運転手、友達、警察、野次馬。

友達が言うには、自分が片手で車を止めた、とのこと。


それから、みんな自分を恐れるようになった。

中級生になってもそれは変わらず、その噂を聞いた校内で有名な怖い先輩に絡まれた。

しかし、また能力が暴走して、とんでもない怪我をさせてしまい、僕は一時期、中級クラスを停学処分となっていた。

そうなると、学校に居られず、別の学校に転校することを、数回重ねた。

僕は、大型機械を所持したいから、という理由で、この大韓国に来たことにしているが、本当は、故郷にもう居られないような気がして、中級高を卒業後、海の向こうに逃げてきたのだ。



僕は、怪物と言われて仕方ない。

それだけ今まで、人を傷付けてしまったのだ。
とにかくこの能力を出さないよう、感情を殺して、今は生きている。





WYATT
WYATT
U!おい!落ち着け!しっかりしろ!!
U
U
…ん、、
あれ?ジェヨニヒョン。

良かった。僕たち、助かったんだ…。


U
U
え…?

ヒョン達がいて、僕をみんなが抑えている。


あたり一面、粉々に破損したアンドロイドの山。

あぁ、僕、やっぱり…。



ラウン
ラウン
U…君って…。

やめて。

U
U
ごめん。怖い、よね。自分でも、いつこうなるかわからないし。制御できなくて…。
U
U
驚ろかしてごめん…。


逃げたい。

こうやって、みんなに注目されるのが、怖い。


ラウン
ラウン
そうなことない!助けてくれてありがとう。
また、さっきみたいに、今度はラウンが、僕を抱きしめる。


ラウンは、本当にアンドロイドなのだろうか?

僕には、それが信じられない。



ヒョジン
ヒョジン
そうだよ。Uは、ラウンのことを守ろうと必死だった。
J-US
J-US
ピンチの時の能力なんだよ。きっと。
E-TION
E-TION
2人とも無事で良かった。
その能力、ちょっとずつ直せば良いじゃん。





そう言う人は、家族以外いなかった。

今まで、家族にも迷惑をかけた。

本当に、苦労した。

誰とすれ違っても、学校に行っても。


みんなが僕を気味悪がった。

MK
MK
😉


ミンギュニヒョンの、いつものウインク。


肩の荷が、降ろせた気がした。


力が抜けて、思わず、訳もわからず泣いた。


J-US
J-US
おい。お前のウインクが気色悪すぎるんだよ。泣いちゃったじゃんか…。
MK
MK
えぇ〜!俺のせいなの〜??
WYATT
WYATT
おい〜MK〜〜。
MK
MK
なんでよぉ〜!!
騒がしい。

ほんと、いつもと変わらない。

U
U
ふっ…。
E-TION
E-TION
あ、笑った。
MK
MK
あぁ〜!!俺で笑ったぁ!!うぁ〜〜↑↑
E-TION
E-TION
うるっせぇ!!!
U
U
あはは!
滅茶苦茶大声が出る。
ヒョジン
ヒョジン
え、そんなに笑う…?
WYATT
WYATT
うん。Uはやっぱり、実はゲラだな。

笑ってると、ラウンと目が合う。


U
U
ラウン。
ラウン
ラウン
…。
きっとみんなは、いつでも俺を救ってくれる。

俺も、みんなを救いたい。


そして、みんなが、ラウンも救ってくれる。

だから俺も、ラウンを救いたい。
U
U
俺の知り合いで、アンドロイドの研究してる人がいるんだ。その人に聞けば、チップのデータ上書きできるかも。
U
U
俺と、みんなと、行こう?
ラウン
ラウン
…うん。


あの日と同じ


真っ白な花を、一緒に育てようと誓ったあの日と同じ


眩しいくらいの笑顔だった。