第24話

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2,469
2021/07/05 09:56
入場門に彼が行ってしまったから再び開いた隣。


それを狙っていたかのように走って隣に座ってきたのが






ハナちゃん。










あからさまにミンギュのことが好きな子。


知ってる。この子、すごい怖い子。
hana
hana
ねぇねぇ、あなたちゃん、
わたしね今日、
hana
hana
ミンギュにはちまき渡そうとおもってるの
hana
hana
だから、協力してほしいの、
いいでしょ?
you
協力って……何を……
hana
hana
だから、はちまき渡しちゃダメだよってこと
friends
friends
…そんなの関係ないじゃん
hana
hana
あるよ、いいよっていわれたら嫌だし
friends
friends
ッだからって……
hana
hana
いいでしょ?





















.

そのあと、自分たちが出る競技があって、


たくさん応援もして、


友達ともいっぱい話したけど、


はちまきのことが気掛かりで、


ほとんど頭に入ってこなかった。













それで結局時間がすぎてしまって。


はちまき交換。


friends
friends
……ほんとに行かないの??
you
行かないよ、知ってるでしょ、ハナちゃん怖いもん。
friends
friends
……わかるけど、



ハナちゃんの方を見ると、ミンギュくんと話してる。




もうなんでもよくなってきた。







you
はちまき!!!交換しよ!!!!
friends
friends
…は?
you
ほら、ずっと友達でいてね!!!



はちまきをほどいて無理やり握らせた。


なんだ、幸せじゃん。



friends
friends
…ありがとㅋㅋ
ずっと友達!!!


いいや、いい友達がいるだけでもう満足。






友達から出されたはちまきを受け取ろうとすると、

















急に
mingyu
mingyu
やぁ!!!!!!!!ダメ!!!!!!!!!



振り返ると、肩で息をしている彼。








mingyu
mingyu
はい!!!ほら!!!立って!!!
mingyu
mingyu
それで走る!!!!!!
you
え、ちょっ!!
急に手を引いて走り出した。



とりあえず必死に足を動かして、



止まった場所は体育館裏。



you
はぁッ....なんでっここまでッ、
mingyu
mingyu
はちまきッ!!!!!
you
は.....?
肩で息をしながら彼の顔を見ると、少し赤くなっていて、



私と同じで肩で息をしていた。



急に大きく深呼吸をして、






mingyu
mingyu
はちまきを、渡したかったから……
mingyu
mingyu
貰えなくてもいいから、俺の片思いでいいから、
mingyu
mingyu
受け取ってほしい、
mingyu
mingyu
あなたが、ずっと好き








自分の前に差し出されるはちまき。


急すぎて、頭が追い付いていない。


mingyu
mingyu
……ごめん、



黙りこんでしまったから、否定と思ったのか、


手を引っ込めようとされた


you
だ、だめ!!!もらうっ!!!
you
わ、私もっ好きなのっ!!!
mingyu
mingyu
ほんとに……??
you
ほんとっ、



次の瞬間、目を開けると彼の腕の中にいた。



mingyu
mingyu
可愛いㅎ
mingyu
mingyu
これ、朝起きて夢だったらどうしよう…
you
ㅎㅎ



すごい幸せ。



you
あっ、私もはちまき……
you
友達が持ってる……
you
か、返して貰ってくる、!



抱きしめられた手から抜け出そうとおもうと、


腕の力が力がもっと強くなった。


mingyu
mingyu
今、ハナが俺のこと探してるから、
mingyu
mingyu
あとででいい……このまま……




幸せ。






ずっとこのままがいいけど、時間は進むわけだから、












「5分後から閉会式を始めます。生徒の皆さんは____」









mingyu
mingyu
サボろっか、
mingyu
mingyu
最後の体育祭くらい、好きな人と一緒にいたい
you
うんっ、

















辺りはだんだん暗くなり始めていて、



月も薄くでてきていた。



ロマンチック。










そのあと私たちはたくさん抱き締めて




優しくキスをした。







ありがとう。



大好き。

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