第31話

30
3,638
2020/02/03 15:20
結婚式が終わった数日後

私達は朝からベッドの中で、"おはよう"と話している……



『イ…リヴァイ…リヴァイ!!』

「ヴッ…」

『はぁ……リヴァイ!起きて!起きなさい!!』

「ッ、うるせぇ!」

『うるせぇ、じゃないの!エルヴィンが話があるって!だから準備して!』

「…お前行ってこい…」

『2人一緒に、って言われてんの!早く起きて!』

「知らねぇ…」

『…1分以内に支度しねぇと、これから毎日、くっそ不味い紅茶ばっか淹れてやる…』

「分かった、分かった!…起きるから…」


Sが出るあなたの時は…大人しく言う事を聞かねぇと、死ぬ


『いやぁ、脅しって結構便利だね』

「お前な…」

『帰ってきたらまた、紅茶淹れてあげるから』

「あ?ベルトどこ行きやがった?」バタバタ

『そんなに急がなくても…』

「お前が脅しかけたんだろ!?」

『…さぁて、美味しい美味しい紅茶を誰かさんの嫌いなコーヒーに変えてみようかな〜…』

「…」バタバタ

『よぉし!行こう!』

「はぁ…」




訳ではなかった。









コンコンッ


『失礼。』

「朝っぱらから呼び出しやがって…なんだ?」

「リヴァイは寝起きか」

「当たり前だ…鬼嫁が怖ぇ…」

『誰が鬼嫁だ…』

「ハハハ、朝から楽しいな。」

「『楽しくねぇ』」

「そうかい…まぁそれは置いとくとして、予告しておいたように、新しく特別作戦班"リヴァイ班"は新メンバーを加入する」

「あぁ、確か104期らだったな」

「あぁ、新しく入ってもらうのはミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルト、ジャン・キルシュタイン、コニー・スプリンガー、サシャ・ブラウス、クリスタ・レンズ…ヒストリア・レイスの6名だ」

『皆来るんだ』

「あぁ、この本部から離れた所にある拠地で班で活動してもらう」

「分かった。もうアイツらは知っているな?」

「あぁ、忠告済みだ」

『これからどんな危険があるか分からない…エレン・イェーガーと言う巨人になれる人間、クリスタ・レンズという真の王…』

「そして、あなた・アットループと言う巨人の女王…」

『まぁ元の名前はアットループじゃないけどね』

「つまり護衛だな」

「あぁ、次の任務はそれだ」

「了解だ」

「あなた、君もちゃんと自分の身を守ってくれよ?リヴァイを守るのもいいが」

『うん。』

「後、リヴァイ…君の補佐がいただろう?」

「あぁ、二ファだ」

「それと同じく、あなたにも補佐を付けようと思っている」

『私の?』

「あぁ、そろそろ時間だな」




コンコンッ



「入れ」

「失礼します」

「この子は…」

「この度、あなた副兵士長の補佐を担当させて頂く事になりました!アスクです!よろしくお願いします!」

「…。」ジー…

「リヴァイ、そんなに睨むな」

「…。」ジー…

「聞こえなかったか?」

『リヴァイ…』

「兵長?」

「お前…男か女、どっちだ?」

「そこなのか?」

「どっちか分からねぇ」

「私は女です!兵長は副兵士長の夫であると聴きました!足手まといにならないよう、しっかり副兵士長をサポートします!」

「足手まといってなんだ…?」

「え、だから…」

『アスクちゃん、それ以上言わないの…』

「はーい…」

「で、どうだ?」

「…男だろうが女だろうが、あなたに手ぇ出したら許さねぇ。覚悟は出来てんだろうな?」

「はい!アスク・リード、副兵士長の為に全力で頑張ります!」

「…まぁいいだろ、俺の補佐と一緒に分からないことがあったら聞け」

『(なんで君が許可を出す?)…まぁ、私の補佐か!よろしくね、アスク!』

「はっ!」











拠地_リヴァイ班



「そんな意識でリヴァイ兵長が満足すると思うか!?なんせあなたさんとまで来たら、タダじゃすまねぇぞ!」

「うるせぇな!てめぇは俺のかぁちゃんか!?」



コンコンッ


「はい」

『私だよ、あなた』



『何か揉め事?』

「まぁ、そんな所です」

『最初来た時は埃凄かったんだよね…ちょっとはマシになったか』

「ですがあなたさん…」

『うん、寝たくはない』

「ですよね」






「お前達が掃除を怠った事は多目に見てやる。そんな事より、エレン。ハンジが呼んでるぞ」

「あ、はい」


































「そういや、あのガキ共元気か…?」

「アッカーマン隊長、お時間です」

「あぁ」

「何か思い出していたので?」

「まぁな。昔育てた、チビとお嬢ちゃんを思い出してただけだ」











プリ小説オーディオドラマ