第15話

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2021/01/09 10:43
音が聞こえなくなった

多分さっきまで鳴っていた音は,エレンの巨人が女型と戦っていた時の音

リヴァイが追いついて女型と戦っている?

エレンは待機しているの?

でもその割には音が無さすぎる。



『あれは…!』


エレンの巨人化の体!?

エレンはいない…

女型に奪われた?

ならまだこの近くにいるはず!







「副兵士長!」

『アルミン、ジャン!』

「撤退命令が出たはずですがどちらへ?」

『リヴァイと合流する、馬を連れていくの』

「俺達は索敵に戻ります!行くぞアルミン」

「…。」

「アルミン?」

「…!、あなたさん,ジャン!あれ!」

「『!』」





5体の巨人…

奇行種ではない、私達を狙ってきたのね。





『アルミンとジャンはいち早く仲間を見つけて逃げなさい、死ぬんじゃないわよ!』

「あなたさんは!?」

『私も時間がない…このまま逃げ切る!』

「あなたさん!」



「アルミン、指示に従おう。副兵士長なら大丈夫だ!」

「…分かった、行こう」








バンッ

『着いてきなさい、バーカ』




こっちを向いた、これでアルミン達は大丈夫だ

「あなたさん!」

『!、クリスタ!』

「道に迷っていて…良かったです!」

『良かったとは言いきれないわよ…。』

「!、巨人が!」

『私もやる事があってね、時間をかけてる暇がない。逃げ切る』

「分かりました、ってえ!?」

『どうかした?』

「もう巨人がここまで!」

『早すぎ…!』



足が早い巨人…

ダメだ、このままじゃ追いつかれて食われる!


『クリスタ、ガスはある?』

「は、はい!」

『やるわよ』

「奇行種じゃなさそうですが…」

『ここまで詰められたらもうダメね、出来るかしら?』

「はい、やります!」




クリスタを危険におかすことになる

それでもやる。

もう時間がない!









「馬繋ぎました!」

『行くわよ!』







「ギャァァァァ!」

『元気のいい馬鹿ね』

「ヴゥゥ…」

『何を大人しくしてるの?今までの寄生はどうしたの?』

「ゥゥ…」クルッ

『え?』



巨人が私を狙わない?

どういう事…?



『!、クリスタ!』








「なんで私のところにこんなに!」

「ヴァァァァァ!」

「キャ!」


掴まれた!食べられる!


「離して!」






『クリスタを離して‼︎』

スパンッ

「ギャァァァァ!」

『ヴッ!』グキ

肩が!

「あなたさん!」

『…時間がない、どこか行きなさい,巨人共』

「(あなたさんが毒舌…)」

「…。」クルッ

『…まただ』

「巨人が帰っていった?」

『さっきもだったの、私を目の前にすると向きを変える』

「何がともあれ良かったですね、手を煩わせてすみません」

『いいわよ、クリスタも無事で良かった』

「私は馬に乗って索敵に戻ります!」

『えぇ!』








本来の目的はリヴァイに追いつく事

エレンが女型に奪われた

急がないと!







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