…!!
プルルルルル…!!
私は自分のスマートフォンの着信音で起きた
親友の茜ちゃんからだ…
時間はもう10時を回っていた。
私は寝ぼけた頭で親友と話す
私は寝ぼけた意識を少しずつ取り戻す
彼…
翼は私が小学生4年生の頃にあった男の子だ
…ガラガラガラ
そして通話を切る
明日から久々の学校…楽しみだ…
そーやって私はお母さんとたわいもない会話を楽しんだ
30分も話すとお母さんは休日にも関わらず、仕事の打ち合わせがあると帰っていった
日頃からお母さんには病弱で病院通いなのもあり、しかもそれを女手一つで育てて貰っているのだから、迷惑をかけてると思う…
お父さんは幼い頃に私を交通事故から庇って死んでしまった…
そう思うと私はお母さんから何もかも奪ってしまっている気がする
でもその度にお母さんは優しい笑顔で
と言ってくれる。
お母さんの明るい性格を知っている私は嘘では無いと思うが、どことなく申し訳ない気持ちになってしまう
そんなことを考えているとふと近くの河川敷のグラウンドから
ーーカァンッツ!ーー
と聞き慣れた音がした
河川敷のグラウンドでしてる草野球だ。
私はこれを病室の窓から眺めるのが入院している時の日課だった
理由はやはり翼のせいである。
そーやって草野球を見つつ、午後は趣味の読書に当てているとあっという間に日が落ちた。
そんなことを考えつつ、何か起こりそうな予感を胸に秘めては早々に眠りにつくのだった…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。