第98話

問題児その96
1,124
2022/05/07 00:31
くろお
宮本も心配してたし。クラスメイトも、みんな
くろお
夜久や、研磨。海も。
くろお
山本なんて、目の保養がないって叫んでたぞ
くろお
リエーフ、犬岡、芝山もかなり落ち込んでたな





10分間くらい無言を突き通していた。











あなた
……黒尾
あなた
悪いこと言わないから帰ってくれない?
あなた
正直、話したくない






今の私と話しても、なんも解決しないから







……黒尾が傷つく前に、帰って欲しい。





くろお
あそ
くろお
俺は話したいから。帰らねーよ





ほらまた。そうやって自然に私の心の中に入ってこようとする。






あなた
もうやめてッ……やめてよッ!!



あなた
なんで、なんでそうやって毎回私の心の中に侵入してくるわけッ!?




あなた
何も知らないくせに!!





あなた
私は、"問題児"のままでいたいのッ!!わかる!?




あなた
ほんとにッ……もう疲れたんだって……






だから。もう













──────ほっといてほしい。


















        「ふざけッんな!!!」




黒尾の聞いたことの無い怒鳴り声が私の耳に響いた。



くろお
何が問題児のままでいたいだよ!!
くろお
何も知らない?そーだよ。なんも知らねぇよ!!
くろお
なんも知らねぇから、俺はッ!!俺は今、お前に聞きに来てんだよッ!!
くろお
本心を言えよ!!
あなた
わ、私は、姉として、家族の……



くろお
ちげぇよ、姉としての三上あなたじゃない
くろお
三上あなたの本心を俺は聞きたいんだよ






三上あなたとして……?




姉としての三上あなたじゃなくて?



あなた
……みんなとカラオケに行ってみたい
あなた
プリクラを撮ってみたい
あなた
一日中遊んでみたい
あなた
……スタバに行ってみたい
あなた
普通に、学校にッ……行きたい
あなた
もっと、も"っどッ!!自由に過ごしでみだいッ!!






誰よりも。自由に



くろお
やっと聞けた




ドア越しで会話をしていたが、次の瞬間、ドアが開いた。





いや、私が開けたのだ。

くろお
あと、お前を苦しめてるのはなんだ?
あなた
……親
あなた
親、祖父母からの電話





なんでだろう。本当に。





黒尾の前だと嘘をつける気がしないのは。





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