第4話

すれ違う想い2
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2019/04/27 10:01


俺、シルクは実はダーマをこっそりと想っていた



けど、別に奪いたいとかそういう風には思ってない。

俺の惚れた相手が何をしようが、誰と付き合おうが結婚しようが別に全力で応援する。


だけど、最近のモトキはダーマに絡みすぎだと思う。

モトキのダーマへの想いは知ってる。
あいつ、分かり易いから。


けど、ダーマも最近モトキに甘い。

何故だ?
シルク
シルク
なぁ、ダーマ
ゲームをしながら聞く。
シルク
シルク
お前、モトキのことどう思ってんだ?
ダーマ
ダーマ
いや…別になんとも。
こいつのこの反応は、本当だ。

けど、まだわからない。
シルク
シルク
そーか。なら別にいいんだけど
ダーマ
ダーマ
ん?何かあったの?
そんな困った顔されたら、言いづらい。
シルク
シルク
いや。アイツの想いには気付いてんの?
それぐらいは知りたい。
ダーマ
ダーマ
気づくも何も、分かり易すぎるんだよ、
アイツは。
まぁ、それもそうだよな…
シルク
シルク
なぁ、俺からお前の想いは?
…もぅ、何が聞きたいのか自分でも分からない。
ダーマ
ダーマ
え?…いや…何?
困り気味のダーマが苦笑いしながら聞いてきた。
シルク
シルク
いや…何でもない。聞いてみただけ。
男としてなら自分は失格だと思いながらそう答えた。
ダーマ
ダーマ
ん…うん。
じゃ、気が向いたら教えてくれよ
このダーマの優しさにはもっと触れたい。


偽りの愛でもいいから触れていたい。
シルク
シルク
はぁー、このマヌケ
心の声が出てしまった。
ダーマ
ダーマ
え…?シルク?どうしたの?
そんな心配しないでくれ。
シルク
シルク
なんでもないよ。
ダーマ
ダーマ
何でもないわけないでしょ。
しばらく沈黙が続く。
ダーマ
ダーマ
…ん、やっぱ言いたくないんだったら、
いいよ。
悪い気がしてやまない。



ごめんなダーマ。
シルク
シルク
あ、俺そろそろ風呂行くわ。
一旦頭を休めよう。
ダーマ
ダーマ
ん。わかった
そして、


どうするかを考えよう。

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