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2021/05/02

第100話

Re: 気まずい2人 🦅

🐆視点


はぁー。
控え室で今日何度目かのため息をつく。


今日は北斗と2人で雑誌の撮影。
どうしてこのタイミングで2人きりの撮影なのか。


ここ最近 よく北斗の視線を感じる。
正確には先日の音楽番組で□□くんが挨拶に来た時からだ。


私のファーストキスの相手役だった□□くんが当時のキスは実はフリだったと皆に打ち明けた。


その時の北斗の表情を見れば、彼が今 私に何を聞きたいかなんて容易く想像出来る。
きっと北斗のことだから あのキスを後悔してるだろうし、一刻も早く本当のことが知りたいんだろう。


でも正直 私は今さら北斗とあの時の話をしたくない。出来ればこのまま うやむやにしておきたかった。


そう思って この1週間 北斗と2人になることを密かに避けていた。
それなのに…


よりによって2人でカップル役って…
企画が企画だけに見つめあったり抱きしめられたり 気まずいことこの上ない。


今のこの状態での北斗との2人きりの撮影は変に緊張する。思い起こせば 少し前のananの撮影では私の失言から危うく一線を超えそうになった。

どうか今日は何事も起こりませんように。



そう願いながら着替える。
次が3着目。最後のカット。
おうちデート企画とあってリラックス感を意識したこれまた可愛いルームウェア。簡単にメイクを直してもらってスタジオに戻る。



気持ちを切り替えないと!

勘のいい北斗のことだから私がさりげなく避けてることにもう薄々気づいてるかもしれないけど…



スタッフ「では、次がラストのカットになります。シチュエーションはベッドでお昼寝なので、お2人とも寝転んで添い寝する感じでお願いします!あくまでも健全な感じで(笑)」

🐆 「はい(笑)」

スタッフ「あ、ここのキュンポイントは腕枕なので、北斗さんはあなたさんに腕枕してあげてください!」

北 「…はい」


2人でベッドに寝転んで北斗に腕枕される。


🐆 「重くない?」
北 「すげー重い…」
🐆 「ねぇ!ひどくない?私、彼女だよ?」
北 「はいはい(笑)」


そんな会話をしながらもスタッフの指示に従って撮影が進んでいく。


お互いモヤモヤしたものを抱えてるはずなのに、そんな素振りを一切見せずイチャイチャしたカップルを演じられる私たちはある意味プロだなと思う。


カメラが向いてない時に 北斗は今なにを考えているんだろう?って見上げれば、一瞬目が合ったがすぐに逸らされた。


スタッフ「お疲れ様でした!以上で撮影は終わりになります!」


編集部の方から無事にOKが出て全ての撮影が終了した。

このままスタッフの方と話しながら控え室に戻ってさっさと着替えて、北斗と顔を合わせる前に早く帰ろう。

そう思っていたのに…


スタッフ「お2人にはこのあと軽いインタビューがございますので、お手数ですがこちらでアンケートのご記入をお願いします!」


なんて言われて私服に着替えたあと別室に通されてしまった。



今、この部屋にいるのは私と北斗の2人だけ。しかも企画のおかげでアンケートの内容は恋愛系の質問ばかり。き、気まずい…


お願いだからこのタイミングで「ファーストキスの味の定番といえば?」とか「あなたの理想のキスのシチュエーションは?」とか聞かないでほしい。


アンケートに罪はないのは分かってるけど、盛大にイジられてるとしか思えない。


さっさと終わらせて早くスタッフさんのいる部屋に戻ろう。そう思ってすぐにアンケートに取り掛かる。手早く書き終えて ちらっと隣を見れば北斗はまだ丁寧に書いていた。


今のうちに部屋を出ようと扉を開けたその瞬間、後ろから手が伸びてきてバタンとドアを閉められた。


え?と思ったら、ふわっとした柔軟剤のいい香りとともに いつの間にか後ろには北斗がいてドアの間に挟まれる。


いわゆる壁ドン(正確にはドアドン?)みたいな状態で、思わず体が固まる。


🐆「あの、出たいんだけど…」


ドアの方を向いたまま 後ろの北斗に声をかければ


北 「…なんで避けんの?」


って低い声。


🐆「避けてないし」

北 「どう考えても避けてんだろ。今もこっち見ないし」


仕方ないから振り向いて北斗の方に体を向ける。いまだドアを抑えている北斗の手は私の顔の横にあって なんていうか 距離が近い。


内心ドキドキしながら 北斗を見上げれば不満そうな目でこっちを見ていた。



🐆「…なに?なんか用?」


思わずつっけんどんな言い方になってしまう。


北 「…いや、…あの、」

🐆「なに?なんか言いたいことがあるならはっきり言って?」



覚悟を決めてそう聞けば 北斗が言葉を詰まらせる。



北 「…あのさ、…えーと、あの、すごい今さらだけど…バカレアの時はごめん。その、いきなりキスして…」

🐆「なに今さら(笑)?別に気にしてないよ」
北 「…いや、うん、…ならいいんだけど……」

🐆「今さら謝らなくていいから。北斗とはそのあとも仕事で何回かしてるじゃん。ってかそれを言うなら私もananの時は色々迷惑かけたしさ?もうそれでお互いチャラってことにしよ?」


そう明るく言えば黙りこむ北斗。
次の瞬間


北 「…初めてじゃないよな?」
🐆「…え?」

北 「あの時のキス。あなたのファーストキスじゃないよね?」


すごく真面目な顔で聞いてくるから一瞬返答に戸惑う。


🐆「な、なに言ってんの(笑)そんなわけないじゃん!」

北 「……」


北斗が探るような目で見つめてくる。


🐆「何を勘違いしてんのか知らないけど、私のファーストキスの相手は北斗じゃないから。だからって誰かは教えられないけど…とにかく!あれが初めてじゃないから安心して?」


早口で言ってみるも、相変わらず北斗は疑うように私の目をじっと見つめている。


北 「…本当なんだな?」
🐆「うん。ホントだよ。信じて?」


真剣な顔で念押ししてくるから、こちらも真剣な顔でそう答えれば


北 「……わかった…」


と言って北斗がドアから手を離して解放される。


🐆「じゃ、じゃあ私 先戻ってるね!」


それだけ言うと そそくさと部屋を出て女子トイレに向かった。


鏡の前に立ち思わず頬をおさえる。
心なしか顔が赤い気がする。


うまく ごまかせただろうか?


今さら心臓がバクバクと早い音を立てる。
全身の力が抜けてその場にしゃがみこんだ。



あぁ、もう!言えるわけがない

実はあれが本当の私のファーストキスだったなんて…



色々気にしちゃう北斗のことだから そんなこと言おうもんなら 本気で土下座とかしかねない。


別に謝ってほしいわけじゃない。
願わくば このまま何事もなかったように同じグループのメンバーとして普通に過ごしたい。



だからこそ 本当のことは私だけの秘密でいいんだ…


.

【Twitter反応】

@aaaa
ほくあなた おうちデート企画やばいやばいやばい!!!!

@bbbb
バックハグ、膝枕、腕枕の3コンボはあかん!美男美女すぎて泣いてる…

@cccc
ソファーのカットやばない?お嬢に膝枕されてる北斗の顔デレデレじゃねーかww今すぐそこ代われ!!!

@dddd
ほくあなたがベッドで腕枕…ほくあなたがベッドで腕枕…
昼間は添い寝で夜はananみたいになるんですよね?わかります!

@eeee
短期間に自担のキッチンでのバックハグを2回も見ることになった北斗担の気持ちよ…!

@ffffff
膝枕のカットで北斗そこ代われって言ってるスト担多くてワロタw不憫ほくちゃん…

@gggg
お嬢は今日も安定の可愛さ♡♡ビジュ最高!ホント何着ても似合っちゃうのすごくない?

@hhhh
ほくあなたのバッグハグたまらん…もうそのまま付き合ってくれ!!

@iiiiiiiii
これ見て「北斗ずりぃ!」って叫ぶ5人の大男たちが目に浮かぶww



fin.