燃え盛る炎を頼りに飛んでいくと
案の定そこには妹紅がいた
服にはいくつか傷がついているとはいえどまだまだ妖力も体力も
そこを尽きなさそうだ。
先程の出来事を誤魔化していると視界に入ったのは
先程少年たちに教えた鬼の存在
こうなると彼らもこちらに合流してくる恐れがある
少しまずいかも知れないわね
妹紅からの頼みを受け少し精神を落ち着かせる
妹紅のあの炎を耐えるにはある程度の耐久力のある結界を作らなければいけない
それもここ一帯。
-妹紅side-
今は鬼2匹を輝夜に近づかせないことが最優先だ
攻撃よりも弾幕の密度の方が重要だ
ならば、、、
自分に炎の羽をはやしそこから大量の弾幕を規則性を伴わせ振りまく
それに加え炎を纏った弾幕を相手に向かい大量に放つ
自身のスペルの中でもかなり多い弾幕量のスペルだ
足止め用としてはぴったりのスペルカードだろう
相手は必死に避けようとしたり攻撃で相殺しようとするも
弾幕の物量に明らかに押されている
弾幕の攻略法を知らない彼女達がこの弾幕を攻略をできる可能性はないと言っていいだろう
そばにいるだけで熱く感じるほどの熱を纏った
様々な弾幕を放つ
民家に着弾する前に弾幕を消すのは割と骨が折れるが
多くの人の命を守れると考えたら苦でもないな
自分に喝をいれる意味も含め相手に向かってそう叫ぶ
すぅっと少し息をして自分を落ち着ける
あまり気分を高めすぎても細かな弾幕を見落とす可能性がある
とはいえ容赦するつもりは一切するつもりはない
ぱちんっと指を鳴らし今もばら撒いている弾幕に加え
炎の柱を相手を取り囲むように出現させる
炎の柱に阻まれ相手が逃げ場を失ったのを見逃すわけもなく
自分の手元に炎を収束させ炎の槍を作り出し
掛け声と共にそれを投擲した
投擲した槍は堕鬼に突き刺さり爆発する
その影響で彼女は遠くに飛ばされ民家の屋根を転がり落ちる
その言葉と共に一瞬にして周囲に強力な結界が張られる
これなら私が本気でスペルを唱えても問題ないだろう
その宣言とともにあたりに眩い光が溢れた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。