ある日のライブの裏側
翔太side
今日は2週間ぶりにあなたと会う
あなたは2週間ある治療をしてた。
あなたには拒食症が出ていたのだ。
翔太「あなた!!!」
『翔太〜久しぶりw』
翔太「どう?」
『やっぱまだゼリーとかしか食べれない…。』
翔太「そっか。まぁ沢山ゼリー買ってきたから食べよう!」
『うん。』
マネ「あなたライブ前に点滴打たなきゃだから忘れないでよ?」
『…うん』
翔太「点滴嫌なの?」
『点滴ってゼリーを食べると違って見えてるじゃん?それが怖いの。』
翔太「なるほどね…。俺隣にいるから。」
『ありがとう。』
ライブ2時間前
マネ「点滴するよ。お願いします。」
医者「1時間後には終わります。」
『…。無理!』
翔太「あなた!!!」
『無理怖いの、やっぱり無理だよ…グズッ』
ラウール「あなたちゃん大丈夫?」
照「あなた?深呼吸だよ。落ち着いて。」
阿部「車椅子ありますか?」
『無理無理…グズッ無理無理…』
翔太「あなた大丈夫だから。ね?」
『怖いの。翔太にはこの気持ちわかんないよ…グズッ。』
翔太「あなた…。」
照「落ち着け翔太。あなたは今誰が何言ってもこれだから仕方ない。それは1番わかってるの翔太だろ。」
翔太「そうだけど。」
深澤「とりあえず楽屋行こう。」
佐久間「どうしたら点滴怖がんないかな。」
康二「点滴以外に方法ないの?例えば水で割って飲むやつとかさ、あなたちゃんに水って言いながら飲ませればええやん。」
照「今まで結構してきたんだけど普通に薬飲ませるのもダメ、ゼリーに混ぜるのもダメ。」
深澤「1番いいのは麻酔打ってその間に点滴を終わらす。でもそうすると目が覚めてもすぐには動けないからさ、ライブの時とか向いてないんだよね」
康二「難しいですね。」
翔太「あなたはライブとかとにかく仕事が増えれば増えるほど人間関係の悩みとかストレスで拒食症になるんだ。何回も見てきたはずなのに…。」
目黒「大丈夫。あなたちゃんはそんなこと言う子じゃないよ。拒食症のせいだって。」
照「まぁライブは成功するから絶対。まずはそっち。そのあと考えよう。演出や踊りにそういうの出さないように。」
「はい。」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!