じみん家
🐥「ゴホッ、ゴホッ……ごめんね……」
『なんでじみんが謝るのㅎㅎ』
🐥「なんか男なのにめちゃくちゃかっわるいなって……」
『ううん、じみんはいつもかっこいいよ』
🐥「……え?」
『じみんは頭が良くて、いつもニコニコしてて、私が悩んでたらずっと一緒にいてくれるし……とにかく私の大事な人……』
🐥「あなた……」
『ん?』
🐥「今なら泣けそう……ㅎㅎ」
『ちょっとㅎㅎいきなり泣かないでよㅎㅎほら、涙吹いて!』
🐥「ありがとう……」
『なんか今日は素直だねㅎㅎ』
🐥「ん~……」
ギュッ
『んっ?!じみん…?』
🐥「……だっこ。」
『なにそれ~ㅎㅎ』
🐥「あなた…あったかい。」
『う、うん…?ㅎㅎ』
そう言ってじみんは私の首辺りに顔を埋めてくる。
ずっとそこにいるからじみんのさらさらの髪の毛が首に直接あたって少しだけ擽ったい
『ねぇじみん、くすぐったいよ…』
🐥「……はなれないもん。」
どんな所で頑固なんだかㅎㅎ
そんなじみんのことを見ていると口角が緩む。
🐥「ねぇ、ここに印……だめ?」
そう言って指でなぞってくる。
そしてまだ返事もしていない時
ちくっと少し痛みがはしった。
🐥「……できた。」
そう言うと私の顔を上目遣いでみてくる。
🐥「そばにいてくれてありがとう」
そう言って抱きしめてくる彼は少しだけ幼く見えた。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!