あれからロボロとは気まずいまま一週間が過ぎようとしていた。
毎晩ロボロの部屋からはキーボードを叩く音と紙に何かを書く音が聞こてくる。
それもずっと。
ただ、毎日手伝えるものはないのか聞こうとすると素通りされてしまう。
そんな時だった。
〈ピーー〉
突然としてa国の総統から電話が来たのだ。
なんでこんな時に...?
こっそりと影がある場所へ移動する。
あからさまに圧のある声で言われ、声が震えそうになる。
...ないのか?
確かに私は...私は...
何を、していた...?
3ヶ月。
少しここで戸惑ってしまう私は、本当に彼らに影響されてしまったのだろうか。
〈ピーーー〉
...何かが。
私の中の何かがまた、塗り替えられた。
心が入れ替わる。その瞬間を、私は知っている。
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3ヶ月。
そうだ。私にとってはそれだけで十分な時間。
なら3ヶ月間。じっくりタイミングを見て、じっくり殺そう。
いつもの笑顔で笑う。
水色の髪。
メガネをかけていて...
よし、覚えた。
ダッシュで部屋に籠り、また書類をこなしていく。
...コンコンッ
...こりゃまた多いのを...
ろくにタイミングを見計らうことすら出来ないな。
そう思いながら、また書類を進めていく。
その書類の中の一枚の紙に目が釘付けになる。
それは
二ヶ月後に
a国と
戦争をするという書類だった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!