改心してちょっと仲良さげにしてみたはいいけど、やっぱり落ち着かない
どう頑張っても私は私のまま
それでも少しでも私の気持ちが伝わってて欲しくて
モモさん、無言だけど許して下さい
何か言ったら何かされそうで怖いんです
ガチャ
モモさんを抜いて、先に家を出る
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そのまま2人で電車に乗って、都心部の大通りに向かう
通勤ラッシュは過ぎたとはいえ、まぁまぁの人の多さ
モモさんでさえも黙ったまま
バレないようにっていうのもあるけど、私の話しかけるなオーラのせいだと思う
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《〜に到着致しました...お忘れ物の無い様に...ご乗車ありがとうございました…》
アナウンスをバックに聞いて、スタスタと歩いて行く
モモさんは小走りで私に着いてくる
いやそんなの知らないよ
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ショッピングモールに着いたらしい
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...コスメにはそこまで詳しくないしなぁ
ヘリンはこういうの好きだけど、私は正直そこまで...
メイクなんてさせて貰えなかったしね
見とくだけにしておこうかな
あ、でもヘリンになんか買って帰る事にしたし...
まぁコスメに限らなくってもいっか
これが何か分かんないんですけど
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(飛ばします)
とまぁそんなこんなでショッピングは終わり...
今はカフェでのんびりしています
沈黙が続いてるけどね
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!