あなたside
あの人たちと接触してからは、私が買い物に行くときに誰かが付き添うことになった。
「そんなことしなくても…」
と一度は断ったものの、
「 あなたは女だろ。 なんかあったら危ねえから。 」
と、優斗に言われたので、これからは誰かと買い物に行くことになった。
_翌日_
今日は祐奈と買い物に行く日だった。
祐奈はいつもかわいい服装選びができる、女子力が高い女の子だった。
今日の服装も、全て祐奈が選んでくれたものだ。
_
買い物に行く道で、誰かからの目線を感じた。
『 祐奈… 目線を感じるんだけど… 』
「 ほんと? … あの例の人たちかな… 」
『 もしかしたらそうかも… 』
私の言葉に不安が混じっていたのか、
「 でも平気だよ! 私が守ったげる!! 」
と声をかけてくれた。
祐奈は初めて会った時から、とても優しい女の子で、いつも私を守ってくれたっけ…としみじみしていると、
突然後ろから声をかけられた。
「 少しお話しいいですか… ? 」
Memo :
祐奈はファッション雑誌などが好きで、よくあなたにも読むことを薦めているそう。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。