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2021/07/05

第2話

1
「ちょっと彼方かなた毎回アタックでミスんないでよ」

身長が低いくせにやたらとバレーボールで前に出て行こうとする彼方に私は呆れて呆れて呆れ尽きた。

「いや今のは俺じゃなくて緋色ひいろのトスが悪い」

そういうと彼方は、自分の髪の毛をクシャリと掴み天井を見上げた。

隣で見てる私は彼方の横顔をじっと見つめて、何も言わずにそっと手元のボールに目を移した。黄色と青が交互に繋がっている表面はツルツルで、天井のライトを軽く反射している。


「次の試合始めるってよ」

先程彼方に文句を言われていたけれど、全く気にした様子もない緋色沙耶香ひいろやさやは私たちにそう呼びかけると、私の手元のボールを取って先にコートに入っていってしまった。

「彼方もいつまでも天井見てないで行こ」

私は彼方の横顔をもう一度確かめてからコートへ入った。





「やっぱあいつの目、綺麗なんだよなぁ」