第9話

第3話 その3
58
2021/05/05 06:36




「貸せ」




「え……?」





そこに、鈴木くんが現れた。

鈴木くんはポスターを優しく奪い取り、空いている箇所にそれを広げ、

「ん」

と言って右手を出てきた。

「え?」

「画鋲」

「……あぁ!」

私は慌てて画鋲を鈴木くんに渡すと、意図も簡単に鈴木くんは私の届かなかったその場所にポスターを貼り終えた。

「これで良いか?」

「…う、うん!!ありがとう。助かった!」

鈴木くんはそれを聞くと、コクンと1度頷いてから、その場を去って行った。



何今の。かっこいい……。




私はその場に立ちすくみ“救世主”の広い背中に釘付けになって、ただただ心臓の鼓動を速めた。


鈴木くんに嫌われていると思っていた私だけど、実はそうじゃないのかな……?






NEXT▷▶︎▷▶︎第4話 「鈴木くんが家にやって来る!?」

ご覧頂きありがとうございました😍

前回よりは甘めの話になりました!
GW最終日なんで、書けるところまで今日書いちゃおうかな←
次回もお楽しみにー❣️

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