もしも鈴木に社交性があって、
里奈とラブラブだったら……
※カレカノ設定にしてみます
※高校卒業後の大学生設定で!
私は、彼氏と一緒に買い物をしていた。
私はワンピースの試着中だ。
「ジャーン!どう?似合う?」
「あぁ、似合ってるよ」
彼氏の名前は拓馬。たーくんっていつもは呼んでいる。たーくんは試着し終えた私を見て、とても柔らかい笑顔を送ってくれた。
そんな爽やかな表情にさえキュンとなる私。
「わぁ、ホント!?」
「うん。里奈にピッタリだと思う」
たーくんがそう言ってくれるならと思って、私は今着ているこのワンピースを購入する事に決めた。
お店を出て、私達は手を繋いで歩き出す。そして買い物袋は当たり前のようにたーくんが持ってくれる。
「ありがとう」
「ううん」
それから少し歩いて行くと、ペットショップの前を通りかかった。私たち二人はついつい見入ってしまう。
「可愛いこの子!ぬいぐるみー!」
と私。
「可愛いな。癒される」
たーくんもトロンとした笑顔をしてワンちゃんたちを眺めていた。
「ねぇ、たーくんが一番好きな犬種って何?」
私が隣にいるたーくんにそれを尋ねると、うーんと首を傾げて悩み始めた。
「えぇ……それは選べないな。究極の選択すぎる」
「うーん、そっか。私はなんだろう、やっぱりうちのマロンがシーズーだし、シーズーかな?あと、トイプードルも可愛いよね!」
と言うと、
「里奈はふわふわしてる系の犬が好きなの?」
と尋ねられた。
「そうだね、その方が好きかも!」
そう答えると、たーくんはフッと吹き出して、私の頭を突然優しくぽんと触ってきた。
「え?な、何?」
と聞くと、たーくんはこう答えた。
「いや、1番好きな犬、ここに居たわって思って」
「え……?」
それを聞いて私は頬を赤らめた。
「ちょっと、それってどういう意味?」
「ん?さぁ、なんだろうね」
と言ってたーくんは無邪気に笑った。
でも、そんな所も好きだ。
夜は2人で鍋のお店に入って、仲良くお肉や野菜を堪能した。
たーくんと過ごす時間は本当にあっという間。
バイバイの時間になるのが早いよ。
「たーくん、いつも送ってくれてありがとね」
「いいえ」
たーくんは必ず、私の事を家まで送ってくれる。そんな紳士的な所も優しくて大好き。
私はたーくんのことをギュッと抱きしめた。
「たーくん、バイバイすんの寂しい」
たーくんはそれを聞いてフフフッと笑い、私を抱き締め返してくれた。
「里奈、いっつもそう言うね」
「酷い!笑うなんて。こういう時思うよ。たーくんと帰る場所が一緒なら良いのにって」
それを聞いてたーくんはこう返してきた。
「帰る場所が違うのは、今だけかもね」
と。
「え………?」
たーくんは続けた。
「人間の寿命がそうだなぁ……85年あるとして、今俺らが20歳だから、残りの60年くらいはきっと俺たち、一緒の場所に帰るようになるんじゃないかな?」
それってつまり……
「たーくんそれって?」
「ん?何?俺は本気だよ」
たーくんは、私と一緒になる未来を描いていた。
「俺は里奈の事が本気で好きだよ」
「たーくん……」
私達は見つめ合い、そのままスっとたーくんの顔が近付く。
たーくんは私にキスをしてくれた。
もうこんな事されたら
とろけてしまいそうだ。
「たーくん、大好き!」
「うん。俺も大好き」
この先何が起こるかなんて予想は出来ないけど、私達2人ならきっとそんな未来を実現出来るよね!
たーくんに出会えて、本当に良かった。
end
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あのー。すみません、
いつも書いてる鈴木が無愛想過ぎて
逆に甘い鈴木が上手く書けなくなってる自分がいます(´・ω・`)
クソー!本当はもっとイチャコラさせる話を書きたかったのに!普段の鈴木のイメージのせいで全然発想が←
という事でラブラブ箸休め企画、いかがでしたでしょうか!?
次回からはまた本編に戻りますよーᕕ( ᐛ )ᕗ
次回は里奈と鈴木が里奈の誕生日のリベンジデートをします!
鈴木、何でも言う事聞くとか言っちゃってましたけど、そんな事言って大丈夫なのかしらね(╯⊙ ω ⊙╰ )
という事で次回もお楽しみに!
NEXT▷▶︎▷▶︎第11話「特別な日」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!