私は吉永あなた。
私は夢を追いかけながら、
大好きなハリネズミと仕事をしている。
私の夢。それは、
ヘアメイクさんになること。
なんでなりたいかって??
私のお母さんがヘアメイクさんだったから。
毎日毎日忙しそうだった。
けど、弱音を吐いたことは1度もなかった。
そんなお母さんが
私をこの世に残して亡き人となった。
過労死だ。
弱音を吐かなかったとはいえ、
過労死は過労死。
とても悔しい。もっと早くに
気づいておけば良かったと
何回も思った。
けれど、ヘアメイクの仕事だけは
恨みたくても恨めなかった。
なぜなら、私の夢だったから。
この夢を叶えるべく、
面接に行っては落ち、
ハリネズミショップで働いて、
毎日を過ごした。
そんな平凡な日々を変えてくれたのは
ハリネズミが大好きな、君に出会えたから___。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。