あなた「ちょ、ちょっと、ま、待ってく、待ってください…」
どのくらい走っただろう
梅原「ごめんな、もう少し走れるか?」
この人運動音痴じゃなかったっけ…
たしか深夜に走りたくなるとか言ってたけど…
それの衝動かなにかだろうか。
汗ひとつかかない彼
ちょっとムカッとくる
あなた「あれ、週刊誌の方ですか?」
梅原「多分な」
週刊誌じゃなかったらなんなんだろうか
ストーカー?
まぁ質問攻め受けたし週刊誌だろう
梅原「写真撮られたのはまずいなぁ」
と言って頭を搔いていた
あなた「まさか玄関前に潜んでるなんて…」
少し苦笑を浮かべながら
あなた「梅原さん、行きましょ、後から着いてきてる気がします」
と言う
なんか、いけない事をしている気分だった。
まるで、スパイ映画のような
この状況を楽しむのは違うけどね
でも心做しか梅原さんも楽しんでそうだな、
なんて思いながら後をおってくる週刊誌から逃げた__。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。