第52話

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3,280
2021/02/28 13:39
江口「はぁ!?週刊誌に追われた!?」
現場に着いた時の第一声がこれである。
江口「公表してからだからまだ良いものの、あなたちゃんの家の場所絶対バレちゃったじゃん」
あなた「あはは……」
梅原「すみません……」
江口「で、どうするの。てかなんでバレたの?」
ちょっと怒り気味で江口さんは真剣に話す。
後輩想いだなぁ
梅原「週刊誌のやつにあと追われてたみたいでそのせいで」
江口「そんな目立つことしてたの?梅ちゃんあなたちゃんの事を守る気ある?」
梅原「目立つも何も、週刊誌の気配を感じとれと?どこの忍者だよ」
不穏な空気が流れる
何も出来ずにいる自分が情けない……
自分のせいなのに……
江口「何?警戒しながらぐらいできるでしょ。俺が彼氏だったら絶対彼女の家が特定されるような事しないけど」
梅原「なんですかそれ」
江口「宣戦布告。このまま梅ちゃんにあなたちゃんは任せらんない」
ちょっと、2人ともストップ……
そう言おうとした
声が出ない
怖い
2人の圧で
口が開かない……
怖い……
江口「あなたちゃん、仕事行くよ。」
そう言って乱暴に腕を掴まれ
連れて行かれるがまま
歩いた。
後ろを少し振り向く。
梅原さんの後ろ姿が見えた
私のせいだ、
私のせいだ、私のせいだ、私のせいだ。
私のせいで、
2人が、
大好きで大切な2人が、
涙で目の前が滲む
江口さんに気づかれないように少し下を向き泣きながら歩いた__。

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