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第2話

2*
木曜日の7時間目は、LHR。
担任の指示で、修学旅行の班決めをすることとなった。

「みなみちゃん、一緒になろう?」
「もち!」

ニコッと笑ってから、みなみちゃんは私に言った。

「あのさあなた、班の人数って4人じゃん?」
「うん」
「だから、あと二人は瀬戸と世良を誘っといたんだけど、いい?」
「え!?」

思わず大きい声を出してしまい、慌てて下を向く。
しかし、興奮は収まらない。

世良くん!?と一緒に修学旅行……!?

妄想が次々脳内に浮かぶ。私は急いで頭を振り、小声でみなみちゃんに囁いた。

「む、無理だよ!私、今日まで一回も行動起こせなかったんだよ!?二人でどこか行ったことないし、委員会なら一学期間だけ一緒になったことあるけど……それだけ!挨拶とか軽い会話しかしてないのに、そんな、いきなり修学旅行なんて」
「ダメ?」
「ダ……ダメ、っていうか、無理で」
「ダメではないね!オッケーって言ってくるわ!」

私に反撃の余地を与えず、みなみちゃんはターッと走っていってしまった。
ほ、本気!?本当に世良くんも……。

「あなた!ただいま!」

明るいみなみちゃんの声に振り返ると――みなみちゃんのそばに、瀬戸くんと、世良くんが立っていた。

「よろしく、楪さん」
「っ!」

にこ、と優しく微笑まれて、つい顔を逸らしてしまった。
後悔するがもう遅い。

あぁ……今ので絶対印象悪くなった!元々良くもないのに!!何してるの……!

「えー?世良くん、私と一緒の班になってよー」

ぎゅっ、と誰かの腕が世良くんの腕に絡みついた。
私たちはびっくりしてその子を見る。

世良くんを上目遣いで見上げる、美人な女の子。
日野ひのあずさちゃんだった。

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さとう
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