さあ、メインディッシュはすぐそこ。
私のゴールは手を伸ばしたら届く距離にある。
私の望みはすぐそこに。
莉音様がこんなにも純情に従っているのは、一軍が莉音ただ1人の状態だから。
陽奈と優衣は私が堕としたのだけれど、、
この1週間、七瀬は、休み続けている。
理由は定かではなくって。
先生曰く『家の用事』だそう。
まあ、私にとっては莉音を潰しやすくなったから、いいことなんだけれど。
ポツリと1人になってしまった莉音。
堕としやすいのは、いうまでもない。
それに、陽奈の協力もあって、もう莉音を堕とす用意は全て揃っている。
ちなみに今回は『協力者』に協力を仰いではいない。
『協力者』より、有能な陽奈が手伝ってくれたからだ。
私は、このクラスで1軍の取り巻きは、
莉音についているのだと思っていたのだけれど、、
七瀬についているようだった。
私もクラスで独りだけれど、
莉音も同様に独りだ。
今の莉音に私が負ける要素はない。
私が莉音に、スマホの画面に映った写真を見せる。
莉音は驚いたように、目を大きく見開いた。
クラスに響き渡る私の『最低』という声。
地獄を見せてあげるよ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。