第4話

おまえに何がわかるんだ
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2019/05/03 09:50
優衣
詩織…?
沙月
ど、どうしたんだ?
私は後ろを向いて、歩き出した。
2人を置いて。

2人も私の異変に気付いているだろうに。

けど…、だけど…、ごめんね。
優衣、沙月。
詩織
2人に何がわかるの?
2軍トップになっちゃった私の気持ち!
八つ当たりだってことはわかっているよ…。

だけどね…、だけどさ。
振り返れば、気まずそうな顔をした2人。
こんな顔にさせてしまったなんて。
申し訳なくて…、自分が嫌いになる。
詩織
ねえ、変わってよ。
この立ち位置、変わってよ。
優衣のことも、沙月のことも、大好きだよ。
親友だよ。

いつメンってヤツで、ずっと一緒に居たいと思うよ。
だからこそ、託せるんだよ?

2人だから…。
崩れてしまうかもしれないパワーバランスを保つ事を。
スクールカーストを支えることを。
詩織
ごめん…、私、3軍に落ちるね!
なくな、わらえ、
『いつでも明るい』それが私じゃないか。

別に2人と関係を切るわけじゃないよ。
切りたくないよ。
だって親友だもん。
詩織
ほんと、ごめん。
もう、言葉がそれしか出てこないから。
暫くは休憩でもさせて?


ほんと、ごめんね。

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